2019年1月4日 / 最終更新日: 2025年6月9日
毎日の食器洗いの手間から解放され、しかも高い洗浄力と節水・省エネ性能を備えるビルトイン食洗機は、いまや“家事時短”の定番家電です。
2025年現在、共働き世帯や在宅ワーカーの増加に伴い、時短・効率重視のライフスタイルにマッチした設備としてさらに注目されています。特にビルトイン(組み込み式)は、見た目の美しさや省スペース性から、新築やリフォーム時の人気アイテムとして定番化しています。
しかし、国内外のメーカーから多彩なサイズや機能の製品が登場しており、「どれが自宅に合うのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、設置場所・開閉方式・容量・機能性といった観点から、2025年のニーズに合わせたビルトイン食洗機の選び方をわかりやすく解説します。
ビルトイン食洗機の選び方
①設置場所で選ぶ
まずは設置スペースを確認しましょう。
ビルトイン食洗機の設置場所は主に以下の2パターンです。
・キャビネット部分
・シンク下部分
このいずれかとなることが一般的です。
そして、それぞれの奥行によって、選べる機種も異なってきます。
キャビネット部分に設置する場合は、天板の奥行が「65cm以上」または「60cm以上65cm未満」のケースがあり、それぞれのサイズに合わせて機種を選びます。
シンク下に設置する場合は、奥行の測り方に少し注意が必要です。
と言うのも、シンク下には給排水の配管が通るため、配管の設置状況によって奥行が短い場合があるのです。
シンク下に設置する際は、天板ではなく、シンク下の扉を開いて内部の奥行を測定することとなります。
キャビネット部分同様、奥行によって選べる機種が異なります。
奥行「65cm以上」、「60cm~65cm未満」、「49cm~60cm未満」からちょうどいい機種を選んでください。
なお、「幅」に関しては、国内メーカーが製造するビルトイン食洗機のほとんどが45cmとなります。
②扉の開き方で選ぶ
ビルトイン食洗機にはドアの開き方がスライドオープンタイプとフロントオープンタイプの二つに分かれます。
それぞれの特徴を解説いたしますので、ライフスタイルにマッチした方をお選びください。
■スライドオープンタイプ
引き出しのように扉ごとボックスを出し入れするタイプのビルトイン食洗機です。
食器のセッティングや取り出しの際にかがむ必要がないため、腰に負担がないといったお声をいただきます。
また、食器をさっと洗い流してからセットしても、水滴が飛び散りません。
ジェルタイプの洗剤も使用可能です。
スライドオープンタイプは国内メーカーの主流なため、選択肢が豊富。最新式のタイプも少なくありません。
■フロントオープンタイプ
扉を手前に倒して中のカゴを引き出すタイプのビルトイン食洗機です。
スライドオープンタイプに比べ大容量。鍋やフライパンなどの大型調理器具も一緒に洗えます。
しかも、上下二段に食器をセットするカゴがあるため、たくさんの食器を入れやすく出しやすいというメリットがあります。
③容量で選ぶ
容量での選び方は、ライフスタイルに密接に関わります。
それぞれの機種によって「約4人分」、「約5人分」、「約6~8人分」と分類しており、普段使う食器量を目安にお選びいただきます。
・約4人分 → 少人数や省スペース向け
・約5人分 → 標準的な家庭
・約6~8人分 → 大家族・まとめ洗い派・自炊頻度が高い方向け
とくに共働き家庭や在宅ワーカーが多い現代では、「まとめて一気に洗いたい」というニーズが多く、大容量タイプの人気が上昇中です。
さらに注目したいのが使用水量と電気代。例えば、パナソニックの最新モデル「NP-45MD9シリーズ」は、標準使用水量約9〜10Lで、手洗いに比べて70%以上の節水が可能です。加えて「エコナビ」や「AIセンサー」によって自動で節水・節電をしてくれるモデルが登場し、ランニングコストの削減にもつながります。
④機能で選ぶ
①~③までは基本のビルトイン食洗機の選び方でした。
もう一つ、ライフスタイルによりマッチした機種を選ぶために、ぜひ機能の面に注目してみてはいかがでしょうか。
各メーカーが、他社や機種ごとの差別化のために、様々な機能が搭載されたものが存在します。
例えばリンナイのプラズマクラスター。
プラズマクラスターイオンの力によって、浮遊カビ菌やニオイを分解・抑制してくれると言います。
同社の重曹洗浄という機能も非常に魅力的です。
食洗機専用洗剤の代わりに重曹を使用することが可能で、重曹が汚れを中和し、しっかり落としてくれるだけでなく、環境にも優しいというメリットがあります。
また、パナソニック独自技術のエコナビもお勧め。
汚れセンサー・食器量センサーが搭載されており、食器の汚れ具合や量を検知し、自動ですすぎの回数を調整してくれる節水機能です。
また、すすぎの温度と乾燥時間に無駄のないよう、室温センサーも併せて付属していますので、節電効果も抜群です。
このように、利便性やエコロジーを追求した多機能機種が現在は豊富にラインナップしております。
ただ、機能が増えるとその分価格も上がりますので、ご予算を考慮しつつ、選択肢に加えてみてください。
まとめ
ビルトイン食洗機の選び方を解説いたしました。
- 設置場所で選ぶ
- 扉の開き方で選ぶ
- 容量で選ぶ
- 機能で選ぶ
この4点の順にお選びいただくと、スムーズなご購入に繋がるかと思います。
そうは言っても、初めてご購入いただく方はどのような機種があるか、どんな雰囲気なのかがわかりづらいでしょう。
当店マルタケのホームページではビルトイン食洗機の豊富なラインナップをお写真付きで掲載いたしております。
商品へのお問合せなども承っておりますので、お気軽にご連絡くださいませ!