2021年9月28日 / 最終更新日: 2022年5月7日
日々の生活の中で重要な役割を担っているガス給湯器。屋外に設置されていることも多く、なかなかメンテナンスが行き届いていない方も多いと思います。しかし、安全に長く使っていくためには点検やお手入れが欠かせません。ガス給湯器を使用している方は、ぜひこの記事を参考に改めてご確認ください。
ガス給湯器についてしまう汚れ
ガス給湯器は日々稼働しているため、定期的にチェックをして汚れを落とす必要があります。こまめな点検が、給湯器の寿命を延ばしたり、故障を未然に防いだりすることにつながります。
機器の外装
機器の外装はまず、水で濡らした布で拭き、水気を拭き取ります。汚れがひどい場合には台所用中性洗剤を使って拭き取ると効果的です。このとき、使う洗剤によっては表面の光沢や文字が消えるおそれがあるため、台所用中性洗剤以外の洗剤や磨き粉は使わないようにしてください。
ストレーナー
ストレーナーは、水抜き栓を外すと出てくる配管の部分にあります。このストレーナーにゴミが溜まっていると、お湯の出が悪くなったり、そもそもお湯が出なかったりと、さまざまな不具合が発生してしまいます。歯ブラシなどを用いて水洗いで掃除し、ゴミを取り除いておきましょう。
追い炊き配管・浴槽の循環金具
追い焚き配管は、湯あかがたまっていると浴槽に出てきて、お湯を汚してしまいます。全自動タイプのものであれば、配管洗浄機能を使って自動洗浄ができます。これは手軽にできますので、定期的に行いましょう。
すでに湯あかがたまっていそう…という場合には、風呂釜洗浄剤で洗浄すると効果的です。
浴槽の循環金具も詰まっている状態で使い続けると、追い焚き不良の原因になるため、週に1回程度は掃除をしましょう。
給気口・排気口
給気口や排気口もホコリやゴミが詰まると不完全燃焼を起こす危険性があります。詰まっていないかどうかを定期的に確認して、お手入れをしましょう。
お手入れ前に確認しておきたいポイント
お手入れ前には、まず機器の状態を確認してください。ここでは確認しておきたいポイントを、不具合が起きた時の様子も含めて具体的にご紹介します。
機器本体の破損
まず、お手入れの前には機器本体に破損がないかどうかを確認しましょう。給湯器の外装にサビや変色、穴あきなどの破損があれば、業者への修理依頼が必要となります。
また、稼働中の本体や排気口は、運転中や運転直後に熱を持っているものです。排気口にほこりや虫・ゴミなどの異物が詰まっていると、不完全燃焼や火災の原因となる可能性があります。機器本体を確認する際には、一緒に排気口の状態もチェックしましょう。
異音・異臭
機器本体の様子を確認する際には、異音が出ていないかどうかも確認してください。「ポンッ」「ボンッ」といった、小さな爆発音や「ピーピー」という、笛のような高い音は、異常を知らせるサインです。
また、給排気口や配管から異臭がしていないかどうかもあわせて確認してましょう。イヤな臭いが漂っているときには、何かしらのトラブルが起きている可能性があります。
異音・異臭を感じた際にはすぐに使用を中止して、メーカーや修理業者に問い合わせてみてください。
水漏れ
配管や本体から水がポタポタと落ちていないかどうか、一度確認してみましょう。また、給湯器の周囲が不自然に濡れているときには、機器本体のどこかから水漏れしている可能性大です。
部位別のメンテナンス方法
ここからは部位別のメンテナンス方法をご紹介します。メンテナンスの際にはぜひ参考にしてください。
機器の外装
機器の外装は、定期的に水拭きします。水拭きで汚れが取れず、洗剤を使用する場合には台所用中性洗剤を使いましょう。汚れを拭き取った後は、乾いた布で全体の水気を拭き取ります。
ストレーナー
ストレーナーは歯ブラシなどで掃除をしてゴミを取り除きます。水抜き栓とストレーナーの間には、パッキンなど細かい部品が多いものです。また、ストレーナーも水抜き栓から外れてしまうことがあります。清掃中には、部品を紛失してしまわないように気を付けましょう。
追い炊き配管・浴槽の循環金具
追い炊き配管は、自動洗浄でメンテナンスできる場合が多いものです。浴槽の循環金具は表面の汚れを水で濡らした布で拭き、付着したゴミを取り除きます。フィルターも取り外してブラシなどで掃除し、詰まりを解消しましょう。掃除をした後は、必ず元通りに取り付けてください。
給気口・排気口
給気口や排気口にホコリやゴミが詰まっていた場合、掃除をして取り除きましょう。詰まりがあると不完全燃焼を起こしてしまうおそれがあります。また、排気口にススがついていないかどうかも確認しましょう。もしもススがついていた場合には、内部で不具合が起こっている可能性が考えられます。こちらは自分で取り除くのは難しいため、メーカーや業者に一度相談してみてください。
給湯器の寿命と長持ちさせる方法
給湯器の交換時期は10年が目安とされています。しかし、こまめに点検やメンテナンスを行って丁寧に扱えば、寿命をさらに延ばせる可能性があります。買い替えとなれば費用も発生するため、できるだけ長く使えるように、しっかりとメンテナンスを行いましょう。
バーナーの過度な使用を避ける
バーナーはお湯を使うたびに、給湯器内部で点火して水を温めます。バーナーの点火機能は、長年使用を繰り返すことで劣化していくため、取り扱いには工夫が必要です。ごく短時間や少量の使用は控え、水側の水栓を開けるなどすることで、劣化スピードを遅らせることができます。
長時間使わないときには水抜きをする
給湯器を長期間使用していなければ、給湯器タンク内に同じ水がずっと溜まっている状態となり、ヌメリやサビが発生してしまうことも。また、電気を使う機器は長い間通電させなければ故障しやすくなります。旅行や帰省などで1か月以上使用する予定がないときには水抜きをしておきましょう。
凍結対策をする
冬期や寒冷地にお住まいの方は、とりわけ入念に凍結対策を取る必要があります。凍結すると、中の水が凍って出てこなくなるだけではなく、配管を破裂させてしまう可能性もあるため、冬期の凍結対策は忘れずに行っておきましょう。
まず、電源は落とさずに常に入れておくようにしてください。電源が入っていれば、気温が下がったときに凍結を防止するヒーターやポンプが自動的に作動します。また、夜間や短時間の凍結を防ぐときには、風呂などの蛇口を少しだけ開けて、水を出したままにしておくという方法もあります。幅4mmくらいの水をチョロチョロと流せば、水道代も抑えられるでしょう。
給湯器を長期間使用しないときや気温が極端に低くなるときには、給湯器内の水抜きをしてください。
定期点検を頼んでメンテナンスをしてもらう
定期点検も有効な手段です。家庭用給湯器の場合、製造から10年程度経過した製品については、「法定点検」を受けることが法律で定められています。専門の資格を持っていない人は、給湯器内部までは点検できません。普段の点検時に隅々までチェックしたいときには、業者に依頼するのがおすすめです。
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