2022年8月9日 / 最終更新日: 2022年8月6日
給湯器は、さまざまな原因で水漏れを起こすことがあります。本記事では、給湯器が水漏れする原因や故障ではない給湯器の水漏れパターン、また給湯器の水漏れの確認方法について解説します。給水器の水漏れが起きた場合は、まずは給湯器の使用を止めて、じっくりこの記事に目を通してみてください。
給湯器が水漏れする原因
給湯器が水漏れする原因は、主に「取り付け時のミス」「経年劣化」「配管の凍結」「長期間の未使用」のいずれかです。まずは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
取り付け時のミス
新品の給湯器を取り付けた後、すぐに水漏れが起きた場合は施工不良が考えられます。施工不良の場合は、保証の適用外になるため、まずは取り付け業者に連絡しましょう。
経年劣化
長年使用していくうちに部品が劣化し、水漏れにつながるパターンも存在します。たとえば、水栓などにも使用されているゴム製のパッキンは10年ほど使用すると硬化していきます。弾力を失ってしまうためパッキンとしての実効がなくなり、水漏れが生じます。
部品は取り替えできるものもありますが、給湯器の部品は発売から10年で製造が終了するため、取り替えたくても部品がない場合があります。また、長年使用している場合は他の箇所も劣化していることが多いため、給湯器の寿命と考えて交換を検討してみてください。
配管の凍結
配管の凍結は、冬場の気温が下がった時期に多く見られる水漏れです。配管内に溜まっている水が凍結で膨張することで配管が破裂し、凍結した水が溶けると同時に破裂した部分から水漏れが起こるのです。
凍結というと寒冷地に起こると思われがちですが、寒冷地は配管に凍結防止の対応がとられていることが多いため、実際に凍結によるが多く報告されているのは、比較的温かい地域です。凍結による水漏れは、事前に凍結対策をすることで防ぐことが可能です。
故障ではない給湯器の水漏れ
給水器本体ではなく、付属する水抜き栓からの水漏れであれば、給湯器の故障ではない可能性が高いといえます。下記では、故障ではない給湯器の水漏れについて解説します。
凍結予防の水抜き
真冬に気温が下がった際、凍結による内部の配管の破損を防ぐため、給湯器には自動的に水を抜く機能が備えられています。このため、水抜きから水がポタポタと漏れている場合があります。このケースでは、水が給湯器内部からなくなれば水は止まります。ただし、給湯器に接続されている配管には水を抜く機能はついていないため、凍結対策を行う必要があります。
減圧のための水抜き
水抜き栓は給湯器内部の圧力が高くなったとき、減圧をするために水を排出する仕組みになっています。もし、水抜き栓から水が出ているだけなのであれば、それは水漏れや故障ではありません。一時的なものですので、すぐに正常に使えるようになります。
給湯器の水漏れの確認方法
では、実際に給湯器から水漏れが発生している場合、どのような対処をすれば良いのでしょうか。以下では、給湯器の水漏れの確認方法について説明します。
電源をオフにする
まずは、給湯器の運転を一旦オフにしましょう。水漏れした場合は、どこから漏れているのか確認しなければなりません。しかし、給湯器が動いたままでは、水が循環している状態のため、漏れている箇所を特定しづらくなります。間違った判断をしてしまうとその後の修理にも影響が出るので必ず電源を落とすようにしてください。
水漏れ箇所を確認する
次に、どこから水漏れが発生しているのかをチェックしましょう。水漏れに気づいたということは、水栓のどこかしらから水滴が落ちてきているはずです。 それを辿って、水漏れの発生箇所を突き止めてください。よくある水漏れの箇所としては、以下のような箇所が挙げられます。
・水抜き栓
・配管接続部
・給湯器本体
元栓と本体の電源を落とす
水漏れの状態を確認できたら、元栓と給湯器本体の電源も落としましょう。給湯器の電源は、「電源プラグをコンセントから抜く」もしくは、「給湯器内部のブレーカーのスイッチを切る」の、いずれかの方法で行うことができます。水漏れの原因や対処方が分からない場合には、無理に自分で解決しようとせずに、専門業者へ依頼しましょう。
給湯器の水漏れが引き起こす事故
給湯器の水漏れは放置すると、事故につながる可能性があるためとても危険です。ここでは、給湯器の水漏れが引き起こす事故について解説します。
電気系統のショート
給湯器の水濡れは、電気のショートを引き起こす可能性があります。水漏れが発生しているということは、通常は水がかからない箇所にも水が入り込む可能性があるということです。給湯器の電気系統に水がかかれば、ショートや漏電のリスクが否めません。
漏電は感電事故につながるだけでなく、ショートが原因で火災が発生することも考えられます。命に関わる重大な事故に発展するおそれを完全に否定できないため、給湯器の水漏れが発生した際は、すぐに適切な処置を講じてください。
一酸化炭素中毒
水漏れを起こしバーナーに水がかかると不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生します。
古い機種でなければ、不完全燃焼を起こしても安全装置が作動し、自動的に給湯器は停止します。しかし、安全装置が設置されていない場合、たとえ一酸化炭素が発生しても無臭なため、気づかないうちに一酸化炭素中毒になってしまうリスクが存在します。
水漏れ事故
マンションのような集合住宅や賃貸住宅に住んでいる場合、給湯器の水漏れは自分自身の問題だけでは済まされません。隣の部屋や、階下の部屋にまで水が浸水し、近隣トラブルに発展するおそれがあるためです。最悪の場合、損害賠償を請求される可能性もあるため、問題がある給湯器を放置するのは絶対に避けましょう。
給湯器の修理・交換それぞれにかかる費用
給湯器に不具合があった場合、修理して使用し続けるか、それとも新しい給湯器に交換するか、判断に迷うこともあるかと思います。ここからは、給湯器の修理・交換それぞれにかかる費用について紹介します。どちらを選ぶべきか、判断のポイントについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
修理の場合
給湯器の修理費用は、およそ30,000円~65,000円です。給湯器を設置してから期間があまり経過していないにも関わらず、先述したような症状が出ている場合には、修理がおすすめです。
とくに、メーカーの保証期間内であれば、原則無償で修理やメンテナンスを行ってくれます。取り付けを依頼した施工会社に相談し、対応してもらいましょう。
交換の場合
給水器の交換にかかる費用は、およそ9万~50万円になります。メーカーが修理するための部品を保有している期間は生産終了から10年間です。それを超えると修理そのものをしてもらえない可能性が非常に高まります。
そのため、使用年数が長い場合は思い切って給湯器交換を選択して、新品にしてしまった方がお得かもしれません。
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