2023年8月1日 / 最終更新日: 2023年7月31日
毎日たくさんのお湯を使うので、光熱費がかかるのが悩みという人は多いことでしょう。かといって、お湯を節約しすぎても不具合が起こることと思います。そんな人におすすめなのが、次世代型給湯器の一種、エコワンです。「給湯器を変えるだけで、光熱費が下がるのだろうか」と思う人もいると思いますが、使い方によっては従来の給湯器よりも大幅に光熱費を抑えることができるでしょう。今回は、エコワンの仕組みやメリット・デメリットを紹介します。
エコワンとは
エコワン(ECO ONE)とは、「ガス」と「電気」で効率よくお湯をつくるハイブリッド給湯器です。エコワンは従来よりも光熱費が大幅に抑えられるのが最大の特徴です。またCO2排出量も大幅な削減で地球環境に優しく、毎日の暮らしに欠かせない給湯器として注目されています。
エコジョーズとの違い
エコジョーズとは、従来型のガス給湯器に「排気熱」を利用する技術を組み込んでより高効率でお湯を沸かせるようにした、ガス給湯器の一種です。
従来型のガス給湯器がただ外に排出していた、「排気熱」とよばれる水を温める際に生まれる熱を給湯に利用できる仕組みになっています。この仕組みを採用することで、従来型の給湯器よりも15%ほどお湯を効率的に沸かせるほか、使用するガス代も15%削減できると言われています。
なお、エコジョーズはガス給湯器のため、エコワンやエコキュートのような貯水タンクはありません。必要な時に必要な量だけの水を瞬時に沸かします。これだけ読むと貯水タンクを持つ給湯器よりもエコジョーズの方が光熱費がお得になりそうですが、電気代とガス代だとガス代の方が相場が高いので、一概に安いとはいえません。
エコキュートとの違い
エコキュートとは、電気を燃料とする給湯器の一種です。ヒートポンプと呼ばれる技術を用いて電気代が安い深夜にお湯を作り、お湯を70℃〜90℃に保温しながら内蔵タンクに貯めておくシステムになっています。
このエコキュートを利用する場合、給湯の際にガス代は一切かからず、電気代のみがかかります。オール電化住宅などで多く採用される給湯器です。エコキュートは非常に効率的に水を温めることができ、省エネ性能は高いと言われています。
しかし、内蔵タンクに貯水するという仕組み上、貯めておける温水の量に限りがあり、お湯を使いすぎた際に湯切れが起こる可能性があるのがデメリットです。
エコワンの種類
エコワンには、暖房時の仕組みの異なる「シングルハイブリッド」タイプと「ダブルハイブリッド」タイプの2種類があります。
シングルハイブリッド
シングルハイブリッドの場合、給湯のみに電気とガスを使用します。床暖房や浴室暖房などで使うお湯は、ガスで沸かします。
ダブルハイブリッド
ダブルハイブリッドの場合、給湯に加え暖房時にも電気とガスを使用できますが、基本的には新築の戸建てのみ対応となります。
エコワンのメリット
ここまで、エコワンの概要について見てきました。ではエコワンには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。エコワンを導入することで感じられるメリットには下記のような内容が挙げられます。
・省エネ性に優れている
・災害時でも電気とガスを使用できる<
・地球環境に優しい
省エネ性に優れている
家庭内のエネルギー消費のうち、「給湯」と「暖房」のために使用するエネルギーは65%を占めると言われています。「給湯」機能に関して言えば、エコワンはヒートポンプとガス給湯を時間帯によって効率よく組み合わせて使っていくことで省エネ性能を大幅に上げています。
従来のガス給湯器を基準に省エネ性能を考えると、エコキュートがガス給湯器よりも約28%省エネなのに対し、エコワンは約45%とさらに省エネ性能が優れていることがわかります。また「暖房」機能の面でも、床暖房を導入しているご家庭の場合は、エコワンが最も省エネです。
災害時でも電気とガスを使用できる
光熱費の削減や、災害時にも貯めたお湯を使えるということでエコキュートを導入し、オール電化にするご家庭は増えています。ただしオール電化の場合、長期停電が発生するとほぼ全ての家電製品が使えなくなってしまいます。電気のみの暮らしというのは、停電に非常に弱いのです。
なお、2019年の北海道の大地震では北海道全域が停電し大きな被害が出ましたが、ガスには影響がありませんでした。災害を経験されている方ほど実は「オール電化は万が一の時に不安だからガスも使いたい」という方も多いのも実情です。災害への備えとして、エコワンは3重の予防線が張られています。
1.停電してもガスで給湯できる
2.ガスが遮断されても電気でも給湯ができる
3.断水してしまっても貯湯タンク内のお湯を生活用水に活用できる
電力不足が深刻化している昨今において、エコワンを導入することは賢く自衛する手段のひとつになるのではないでしょうか。
地球環境に優しい
地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、昨今脱炭素化が呼びかけられ、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量の削減が各業界で進められています。そのような背景のなかエコワンは、給湯器の中でもCO2排出量が一番少なく、地球温暖化の防止に貢献しています。
エコワンのデメリット
さまざまなメリットがあるエコワンですが導入には少なからずデメリットも存在します。エコワンのデメリットは、以下の2つです。
・導入費用が高い
・光熱費の安い家庭は節約効果を感じづらい
導入費用が高い
エコワンのデメリットではじめに挙げなくてはならないのが、導入費用が高い点です。エコワンの導入費用は、ガス給湯器やエコキュートに比べても高い傾向にあります。
その理由は、ガス給湯器やエコキュートよりも優れた省エネ性を備えた最新の給湯器であることが挙げられます。そのため、導入費用が高くても、ランニングコストは安く済みますので、エコジョーズなどと比べても長期的に見ればお得だと言えるでしょう。
光熱費の安い家庭は節約効果を感じづらい
エコワンは、1人暮らしの家庭や給湯機能をあまり使わない家庭には向いていません。ガスの使用量は、多いほど料金単価が割安になるため、使用量が少なければ割高になります。そのため、4人以上でガスをたくさん使う家庭の方がエコワンに向いています。
ご自宅の給湯器リフォームはマルタケにおまかせください!
エコワンの仕組みやメリット・デメリットについてご紹介しました。年間給湯光熱費の削減や万一の災害への備えをご検討の場合には、エコワンがおすすめです!
ご自宅の給湯器リフォームを検討している方は、マルタケにおまかせください!愛知県大府市に本店を構えるマルタケ株式会社は、創業75年の歴史をもつ住宅リフォーム・リノベーション会社です。長年の経験と実績から、お客様一人ひとりのライフプランに合わせた最適な商品を提案・取り付けを行っています。
今回ご紹介したエコワンはもちろん、各種メーカーの給湯器を幅広く取り扱っており、最新のモデルも低価格にてご提供しています。また、工事費用には、出張費・配管工事費・廃材廃棄費などの諸経費すべてが含まれているため、後から追加でのオプション費用などが発生することがありません。少しでも気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。