2023年4月25日 / 最終更新日: 2023年4月15日
年々、高騰化が叫ばれている光熱費。月々の光熱費を安く抑えるためには、「オール電化」と「ガス併用」のどちらが良いのでしょうか。当記事では、オール電化と電気・ガス併用の光熱費や、メリット・デメリットについて詳しく解説しています。ご自宅にオール電化を導入しようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
オール電化とガス併用の料金比較
まずは、総務省が公開している「家計調査」を基に、オール電化とガス併用の基本料金の違いを一覧表で見てみましょう。
オール電化の基本料金
月平均 | 年間 | |
ガス料金 | × | × |
電気料金 | 14,049円 | 168,588円 |
合計 | 14,049円 | 168,588円 |
ガスの基本料金
月平均 | 年間 | |
ガス料金 | 9,596円 | 115,154円 |
電気料金 | 10,868円 | 130,416円 |
合計 | 20,464円 | 245,570円 |
上記の表は、二人以上の世帯におけるガス代と電気代をそれぞれまとめたものです。オール電化の場合は、ガス代は一切発生しないため、光熱費の内訳は電気料金のみです。表を見比べると分かる通り、月々にかかる光熱費の安さは、オール電化の方がおよそ6,000円安くなっています。
オール電化のメリット
ここからは、オール電化のメリットについて紹介します。オール電化のメリットは、下記の3つです。
火災のリスクが低い
オール電化は、全てのエネルギーを電気で賄うため、火を使用することがありません。そのため、オール電化住宅はガスを使用している住宅と比べて火災のリスクが低く、安全性が高いと言われています。また、ガス漏れや不完全燃焼による事故の心配がないこともオール電化のメリットです。
光熱費の基本料金を一本化できる
ガスを併用する場合は、ガスと電気のそれぞれに基本使用料が発生しますが、オール電化の場合は電気の使用料のみのため、基本料金を一本化できます。さらに、電力小売自由化スタート後は基本料金が不要のプランも台頭しているので、さらに光熱費の節約が見込めます。
災害時の復旧が早い
地震などの大規模な災害が発生した際、電気やガスなどの生活インフラが停止することがありますが、災害時の復旧が早いのは、ガスよりも電気と言われています。
ガスを供給するガス管が、地震などによって破損した場合はガス漏れが起こります。しかし、ガス管は通常地中に埋設されており、復旧するためには、地面を掘り起こして直さなければなりません。そのため、ガスの復旧には一定時間を要します。
一方で、電気を供給する電線や発電所などの設備は地上に設置されているケースがほとんどのため、トラブルが生じている箇所を特定しやすく、復旧も早いものです。このような理由からオール電化であれば、大規模な災害が起きても生活インフラが早く使えるようになる可能性が高いと考えられています。
オール電化のデメリット
さまざまなメリットがあるオール電化ですが、導入には少なからずデメリットも存在します。後悔しないためにも、ここでオール電化のデメリットについて理解を深めておきましょう。
初期費用やメンテナンス費用が発生する
オール電化の導入には、当然のことながら初期費用が発生します。初期費用の内訳には、IHクッキングヒーターやエコキュート、蓄熱暖房器などの購入費が挙げられます。
また、これらの機器の購入費用に加え、設置工事費やメンテナンス費用も発生します。そのため、オール電化を導入する際は長期的な視野で元が取れそうかどうかを検討することが重要です。オール電化の場合とガス併用の場合の料金をそれぞれシュミレーションして、実際に光熱費の節約効果が見込めるかどうかを、十分に検討しましょう。
日中は電気料金が割高になる
オール電化向けの電気料金プランは、割安な深夜電力を利用するプランが一般的です。これらのプランは夜間の電気料金が安く設定されている分、昼間の電気料金は割高に設定されています。
つまり、夜間に熱を蓄えて利用するエコキュートや蓄熱暖房機などは電気料金を安く抑えられる反面、日中使用する調理機器や電化製品、冷暖房などは電気料金高くなってしまうのです。そのため、日中に電気を多く使う家庭は、オール電化にあまり適していないかもしれません。
また、エコキュートの温水は割安な深夜電力を使用しますが、日中にお湯が足りなくなって沸き増した場合は、日中の割高な電気料金が適用されます。家族の人数が多く、お湯の継ぎ足しを頻繁に行う家庭も、ガス併用の方が基本料金を安く抑えられる可能性が高いと言えるでしょう。
停電時の備えが必要
前述した通り、オール電化は全てのエネルギーを電気で賄うため、停電時には調理機器や給湯器、暖房器具などを使用することができなくなります。そのため、停電対策として電気復旧までの代替手段を準備しておく必要があります。特に、冬場は部屋を暖める手段がなくなってしまうため、停電時でも使用できる石油ストーブやガスコンロなどの器具を準備しておくのがおすすめです。
ガス併用のメリット
最後に、ガスを併用する場合のメリットをピックアップします。居住エリアやライフスタイルによっては、オール電化よりも、ガス併用の方がメリットを得られます。
日中でも気にせず電気やお湯を使用できる
日中に給湯器や調理器具を良く使用する家庭は、オール電化よりもガス併用の方が光熱費を抑えられる可能性があります。
さらに、電気とガスの両方を使用する「ハイブリッド給湯器」を取り入れれば、電気・ガスのそれぞれの利点を活かして、さらに効率良くお湯を使用できます。ハイブリッド給湯器は、少ないエネルギーでお湯を作ることができるので、給湯の年間ランニングコストは従来比の半分以下と言われています。
電池式のガスコンロであれば、停電時にも使用できる
停電が起こると設備が全く機能しなくなるオール電化に対し、電池式のガスコンロは、停電時でもコンロの火を使ってお湯を沸かしたり、調理することが可能です。緊急時にも、慌てる心配がない点は、ガス併用ならではの魅力でしょう。ただし、換気扇は停電時に使用できないため、屋内の換気には注意が必要です。
都市ガスであればエネルギーコストを抑えられる
ガス併用の場合、利用できるガス会社は「都市ガス」もしくは「プロパンガス」のいずれかです。このうち、都市ガスのランニングコストはプロパンガスよりも低く、効率の良いエネルギーです。そのため、都市ガスの供給エリアに住んでいる場合は、都市ガスと電気を併用することで月々の基本料金を安く抑えられます。反対にLPガスの場合は、ランニングコストが都市ガスの1.5~2倍ほど高く割高であるため、オール電化の導入を検討しても良いかもしれません。
自宅のガス機器の交換はマルタケにおまかせ!
オール電化で光熱費がお得になるかどうかは、居住地やライフスタイルによって大きく異なります。オール電化とガス併用の違いやメリット・デメリットをしっかりと理解し、導入を検討してくださいね。
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