2022年4月5日 / 最終更新日: 2022年5月7日
トイレの給水タンクや床が水浸しになっていて驚いたことはありませんか。「まさかタンクから水漏れが?」と青ざめてしまいそうですが、実は結露が原因であるケースは決して少なくないのです。結露は、水漏れのような一大事ではないと思われがちですが、放置しておくと大変なトラブルにつながりかねません。そこで今回は結露の定義や、トイレが結露する原因と対処法について解説します。
トイレに発生する結露の原因
まずは、トイレで結露が起こる主な原因を箇所ごとに紹介します。トイレで結露が起こる際は、主に下記のことが原因になります。
トイレの窓ガラス
トイレの窓ガラスに結露が発生している場合の原因は、主に「外気と内部の気温差」です。窓ガラスの結露は、冬場に部屋で暖房を使用している時が最も発生しやすく、夏でも雨などで外の気温が下がると結露が発生するようになります。
トイレのドア
トイレのドアに結露が発生している場合の原因は、「ドアと室内の温度差」にあります。トイレのドアは金属でできているため、エアコンなどにより冷たくなると、表面の水分が凝縮して結露が発生します。
トイレタンクや便器周辺
トイレタンクや便器付近で発生した結露は、「タンクや便器内の水温と外気温の差」が原因であると考えられます。タンクや便器内の水の温度と外気の温度の差が大きくなることで、結露が発生します。
トイレの給水管や止水栓周り
トイレの給水管や止水栓には、水道管から上がってきた水が入っています。また、給水管や止水栓は金属であるため、冬場は室温よりも冷たくなり、結露が発生する原因につながります。
トイレの結露が発生しやすい環境とは
トイレ内がどのような環境下にある際、結露は発生しやすいのでしょうか。ここでは、トイレの結露が発生しやすい環境について説明します。
65%以上の湿度
トイレに限らず、部屋の湿度が高くなるほど結露は起きやすくなります。快適といわれている湿度は45~65%で、65%以上になると結露する可能性が高まります。特に、梅雨や夏の時期は、空気中の温度や湿度が高くなるため注意が必要です。
換気不足
換気不足も結露の発生原因のひとつです。換気が不十分であるとトイレ内に湿気がこもり、結露が発生しやすくなります。こまめに換気扇を回すことはもちろん、換気扇周りのほこりの掃除や、定期的なフィルターの手入れも忘れてはなりません。
トイレタンク内と外部の温度差
トイレタンクには、常に一定量の水が溜まっており、夏の暑さが本格化すると、タンク内の冷たい水と暖かい外気の温度差が大きくなります。温度差が一定のレベルを超えれば、冷たい飲み物を入れたコップに水滴がつくのと同じように、トイレでも結露が発生するのです。
便器が劣化している
便器についているタンクには、防露剤が使われており、タンク内の冷たい温度がタンク表面の空気に伝わりにくくなるような断熱対策が施されています。そのため、新しい便器のタンクでは、結露を予防できる構造になっていることが多いものです。しかし、古い機種の便器の場合は、断熱対策がされておらず、結露が発生してしまうかもしれません。また、断熱対策が施されたトイレタンクであっても、いずれ断熱効果が薄れるおそれはあります。それまで結露が発生しなかったのに、急にタンクに水滴ができ始めたという場合は、防露剤の効果がなくなったと考えてよいでしょう。
トイレの結露を放置したことによって起こりうる問題
では、結露を放置するとどのようなデメリットがあるのでしょうか。ここからは、トイレの結露を放置したことによって起こりうる問題を解説します。
カビが発生する
結露によるトラブルとしてまず考えられるのがカビの発生です。湿気が好物のカビは、結露を放置することでみるみるうちに繁殖していきます。カビはアレルギーの原因になるほか、肺炎を引き起こす原因にもなるなど、とても危険な細菌です。家族の健康を守るためにも、早めに除去することが重要です。
金属製品がサビてしまう
窓の水が窓枠や床などに及ぶと、腐食や劣化が進むおそれがあります。腐食や劣化を放置していると、木材が腐ったり、ドアノブなどの金属が錆びてしまったりすることもあるのです。
トイレの結露発生対策5選
結露はカビの原因になり人体に影響を及ぼすばかりか、快適な我が家を傷める原因にもなってしまいます。思わぬトラブルを引き起こさないためにも、ここで
トイレの結露発生対策について理解を深めておきましょう。
換気をする
まずは、トイレに湿気が溜まらないよう、こまめに換気をしてください。窓が付いていない場合や、換気扇がうまく機能していない場合には、トイレのドアを開けて換気をします。また、構造上ドアを開けっ放しにするのが難しい場合には 「除湿機」や「サーキュレーター」 を活用することで、機械的に湿気を取り除けます。
除湿剤を置く
トイレ内に除湿剤を置くことも有効な手法のひとつです。この際、水を含んだ空気は重く、下に溜まりやすいため、除湿剤はなるべく下のほうに設置することがポイントです。湿気の溜まりやすい場所に除湿剤を置いて、効率よく対策しましょう。
トイレの窓に湿気対策を施す
トイレの換気のために小窓がついている場合は、小窓に結露が発生しやすいものです。冬場は寒くて窓を開けられないという場合は、結露防止スプレーを吹きかけるのがおすすめです。結露防止スプレーはホームセンターなどで簡単に購入でき、ある程度の結露を防げます。それでも改善しなければ、窓ガラスを断熱窓へリフォームするなど、やや大掛かりな改修が必要になります。
トイレタンクカバーやドアノブカバーを使う
ドアノブはドア横の金具に結露ができてしまうケースもあります。金属製のドアノブや金具は冷えやすく、外気との差で結露が発生しやすい場所です。ドアノブの結露は、ドアノブカバーをつけることで対処できます。金具は樹脂製の金具に交換すると良いでしょう。
トイレのフタを閉めておく
今日からすぐにできる結露対策には、水洗時にトイレのフタを閉めることが挙げられます。フタを開けたまま水を流すと、水滴や糞便内の雑菌、ウイルスなどが飛び散るリスクも存在します。 カビ対策と感染対策、どちらを考慮した場合においてもフタを閉めて水を流すことをおすすめします。
トイレの交換・リフォームはマルタケにおすすめ
今回は、トイレの結露について紹介しました。結露の原因が便器本体にある場合には、なかなか日々の対策では結露を解消することができず長く悩むことになってしまいます。便器のリフォーム、交換や取り替えを検討されている方は、愛知県大府市に本店を構えるマルタケ株式会社にぜひご相談ください。1947年に創業を開始し、長年の経験と実績があります。施工については安心・丁寧をモットーに行っており、確かな技術と誠実な対応をお約束いたします。
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