2022年7月19日 / 最終更新日: 2022年7月16日
洗濯物を室内で乾かすときに大活躍してくれる浴室乾燥機。さまざまな種類がありますが、電気式の浴室乾燥機には大きく「100V仕様」と「200V仕様」の2つの種類があります。200Vの方が一般的に高性能となります。本記事では、浴室乾燥機の100Vと200Vの違いをわかりやすく解説しています。ご自宅の浴室乾燥機のリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
浴室乾燥機は100Vと200Vの2種類
浴室乾燥機には、「電気式」とガス給湯器の温水循環を利用した「ガス温水式」の2種類が存在します。さらに、電気式には「100V」と「200V」があり、それぞれで能力は異なります。まずは、V数によって異なる消費電力の違いや電気代の違いについて見ていきましょう。
消費電力の違い
消費電力とは、電化製品を使用する際に消費する電力量のことです。ここでは、消費電力の違いを分かりやすいように表にまとめました。ぜひ参考にしてください。
電圧 | 運転 | 50HHz | 50HHz |
100V | 乾燥 | 1270W | 1340W |
暖房 | 1300W | 1360W | |
200V | 乾燥 | 2860W | 2860W |
暖房 | 2950W | 2950W |
電気代の違い
100Vで使用される電圧の2倍に相当する200Vでは、電気代が2倍に膨らんでしまうと思われがちですが、実は両者に電気料金にさほど差はありません。なぜなら、100Vで暖める場合は200Vよりも時間がかかり、その分電気を流している時間も長くなります。しかし、200Vの場合は100Vよりも電気の力が強いために、100Vよりも電気を使用している時間が少なくなり、結果的にランニングコストに大きな差はうまれないためです。
ガス温水式との違い
ガス温水式は、外部に専用の熱源機を設置して、温めたお湯を循環させ、その熱を利用して暖房する仕組みです。電気式よりも比較的 パワフルに稼働するため、素早く浴室を温め、衣類を乾燥させることができる点が最大のメリットです。また、立ち上がりに時間がかかる電気式と比べて、ガス温水式は無駄なエネルギー消費を抑え、スピーディーな立ち上げを行えるため、ランニングコストを抑えられます。ただし、浴室乾燥機本体以外にも熱源機を設置しないといけないため、電気式に比べて設置の初期費用が高額になります。
200Vの浴室乾燥機の特徴
200Vの浴室乾燥機の特徴は、主に「即暖力がある」「時短力がある」「コストがかかる」の3つです。下記で、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
即暖力がある
まず初めに挙げられる特徴は、パワフルな力で浴室を素早く暖める効果があるという点です。そのため、即暖性や即乾性を求める人は、200Vの浴室乾燥機がおすすめです。また、即暖力により脱衣所と浴室の急激な温度差をなくせることから、ヒートショック対策にも役立ちます。
時短力がある
200Vの浴室乾燥機は、乾燥の時短にも期待ができます。前述した通り、V数の大きさによる違いは電気の出力・パワーのため、数字が大きいV数のほうが、よりパワフルといえます。すなわち、200Vは100Vの2倍のパワーを持っていることになり、100Vの浴室乾燥機よりも稼動時間を短くすることが可能なのです。
実際に、200Vの浴室乾燥機の方が、100Vの浴室乾燥機よりも温め終わるまでの時間が圧倒的に短く、その時間差はおよそ2倍近くにものぼります。
コストがかかる
200Vの浴室乾燥機は、パワーがある分、100Vタイプに比べ、どのメーカーも浴室乾燥機本体が高額な傾向にあります。新規取り付け時の工事費用は100Vでも200Vでも変わりありませんが、交換の場合は追加で工事費が発生します。場合によっては、専用回路配線のやり変えが必要となることもあります。
そのため、100Vタイプをお使いの方で、現在の暖房・乾燥能力に満足されている場合は、同じ100Vへの交換がおすすめです。反対に、よりハイパワーなタイプを希望される場合は、200Vタイプに交換すると良いでしょう。
こんな浴室には200Vの浴室乾燥機がおすすめ
ここまで、浴室乾燥機に100Vと200Vの違いや200Vの浴室乾燥機の特徴について見てきました。では実際に、どのような浴室だと200Vの方がおすすめなのでしょうか?浴室乾燥機を選択するときの目安として、ご自宅の浴室が
- 浴室の大きさが1.5坪(約2畳)以上ある
- 在来工法(タイル貼り・モルタル等)の浴室
- 天井が高い
- 窓が大きい
- 北風が入りやすい
- 現在すでに200Vタイプの乾燥暖房機を使っている
100Vタイプは、1.5坪程度までの浴室を暖める容量としては十分なのですが、同じ広さでも天井が高いと容積が増えるため、その分暖房の効率は落ちてしまいます。そのため、上記条件のうち2つ以上が当てはまる場合は、200Vのタイプも選択肢のひとつとして加えてみてください。
反対に、下記のような浴室であれば100Vタイプで、十分暖かく快適にお使いいただけます。
- 浴室の大きさがが、1坪(約2畳)程度までの広さのタイル貼りなどの在来工法の浴室
- 1.5坪(約3畳)程度までの広さのユニットバス(システムバス)
- マンションなど集合住宅の1.5坪程度までの浴室
200Vの浴室乾燥機を購入する前にはブレーカーをチェック
200Vの浴室乾燥機を購入する際には、 分電盤の空きがあるかを確認することが重要です。浴室乾燥機は、建物の分電盤から、専用の電線を直接引いて接続します。そのため、万が一分電盤に空きがない場合には、増設のための工事が必要になるのです。
また、ガス温水式浴室乾燥機のリファームは、屋外から室内に温水パイプを通すなど、ご自宅の構造によっては大がかりな工事になる可能性もあります。1日では完工できないケースも珍しくないため、日程には余裕を持って工事を依頼することをおすすめします。
浴室乾燥機のリフォームはマルタケにおまかせください
今回は、浴室乾燥機の100Vと200Vの違いについてお伝えしました。浴室乾燥機は、住宅の状態や環境にあったものを選ぶことが大切です。また、浴室乾燥機はさまざまなタイプの商品が販売されているため、住宅事情に合わせて選択することで、便利で心地いい生活を実現できるはずです。
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