2021年7月2日 / 最終更新日: 2022年6月22日
レンジフードの掃除って始めると大掛かりになってしまって、お手入れを後回しにしてしまいますよね。
厄介な油汚れは取れにくく、悩まされている方は多いと思います。
しかし、面倒なレンジフードでもコツを掴めば簡単に掃除ができるんです。
今回は、レンジフードの掃除方法についてご紹介します。
<注意点>
レンジフードの形状によって、お手入れ方法が異なります。お掃除の前には、必ず使用機器の「取扱説明書」をご確認頂き、記載内容に従って作業を行ってください。
※今回ご紹介するお手入れ方法は、一般的なレンジフードのご紹介をしています。
レンジフードのお手入れについて
調理時に、熱せられた食材から出る油分を含んだ蒸気が、換気扇に吸い込まれるときに、レンジフード本体やフィルターに付着します。
そこに、空気中のホコリが付くことで、ベタベタで落ちにくい汚れになります。
レンジフードが汚れると、故障や、換気力低下の原因になるので、お手入れの方法をマスターして、定期的に掃除をしましょう。
お手入れ時期は?
数カ月、数年、お手入れが出来ていなかったレンジフードは、汚れがこびりついて厄介です。
レンジフードの汚れは、主に「油」と「ホコリ」が原因です。
油が付着した状態で長時間使用すると、酸化した油で塗装面が変質し、塗装はがれが起こることがあります。
早めにお手入れすると、汚れが簡単に落とせて、塗装面の劣化も防げます。
レンジフードお手入れ時期の目安は、およそ1か月程度です。
機器に「お手入れランプ」がある機種は、ランプが点灯した場合にお手入れを行うようにしてください。
汚れがひどい時は、早めにお手入れを行いましょう。
換気扇の種類
レンジフードの換気扇には、プロペラファンとシロッコファンがあります。
どちらもファンを回転させて、空気を屋外に排出する役割をしています。
違いは、ファンの形状と、ダクトがあるかです。
シロッコファンは、ダクトを通して排気を行う換気扇のタイプです。
プロペラファンは、扇風機の羽根のような形をしており、築年数の立った住宅に設置されていることが多い換気扇です。
レンジフードを見ると、シロッコファンのように見えるものもありますが、フィルターの奥がプロペラファンになっていることがあります。
ご自宅のレンジフードの形状が分からない場合は、一度フィルターや、整流板を外して確認してみましょう。
お手入れの際の事前準備
普段はなかなかお掃除できない、キッチンのレンジフードや換気扇の汚れ。
これから紹介する手順で、週末の大掃除にチャレンジしましょう。
準備するもの
このほか、レンジフードの底についている、「整流板」や「フィルター」がネジで留まっている場合は「ドライバー」も必要です。
頑固な汚れがある場合は、ふき取りや、汚れを浮かす際にパックする為「キッチンペーパー」や「ラップ」も用意しておきましょう。
事前にやること
運転を停止する
レンジフードは家電製品のため、掃除中に作動してしまう危険があります。
換気扇に巻き込まれて大怪我をしてしまうことが無いよう、予め運転を停止しておきましょう。
また、最近の機種では、整流板を外すと安全装置が働いて自動的に電源が切れます。
※感電する恐れがありますので、ぬれた手で抜き差ししないように注意してください。
キッチン全体の汚れ対策をする
コンロの上やキッチンパネル、床などを新聞紙で覆いましょう。
洗剤やホコリ、油汚れがお掃除の際に落ちて、周辺が汚れてしまうため、お手入れの前にシンク内やコンロ周りの調理器具や物も移動しておきましょう。
厚手の手袋をはめる
洗剤や部品などで手を傷める可能性がありますので、必ず手袋をしましょう。
部品に凸凹があり、ひっかけると破れてしまうことがありますので、厚手の手袋を使用しましょう。
レンジフードを分解する
一般的に、「整流板付き」「浅型」「深型」とレンジフードのタイプがありますが、フィルター部分がはめ込み式か、ネジで留められているタイプなど、種類によって異なります。
フィルターがはめ込み式の場合は、本体から外しましょう。
ネジで留められている場合は、用意したドライバーで外しておきましょう。
整流板付きの場合は、ネジを外すタイプ、スライドして外すタイプ、ストッパーを解除して外すタイプがあります。
外し方は、本体にシールで記載されている場合もありますが、詳しくは取扱説明書と各メーカーのホームページで確認してください。
ファンの手前にある「ベルマウス」は、ダクトなどの開口部に付いており、空気の流れを整える役割をしています。
ネジで固定しているタイプと、スライドして外すタイプがあります。
お手入れの際には、予め外しておきましょう。
オイルキャッチ(油受け)を外します。
整流板についた油をまとめる油受けのことで、設置されている機種を使用されている方は、お手入れが必要です。
ずらして簡単に外すことができます。
オイルキャッチを外しましょう。
※作業中に外すネジや細かな部品は、失くしてしまわぬよう、カップ等に入れて保管しましょう。
さらに、カップ内に洗剤水を入れておくと、ネジの汚れなどのつけ置きが出来るのでお勧めです。
お手入れの手順
お掃除の準備が整いました。
それでは、レンジフードの掃除に取り掛かります。
パーツは重さがあり、油で滑りやすいので、慎重に扱いましょう。
フィルターとファンのお手入れ
洗剤の量は、市販されているスプレータイプは30プッシュ、重曹は1カップ、セスキ炭酸ソーダなら大さじ2杯が目安です。
30分~1時間程浸け置きし、洗剤水から取り出してスポンジでこすり洗いします。
フィルターの網や、ファンの細かい部分は、歯ブラシや割りばしなどを使って汚れを落としましょう。
整流板やカバーのお手入れ
レンジフード本体は、外すことができないため、洗剤水を含ませて絞った雑巾で拭くようにしましょう。
整流板はフックを外して簡単に外れるようになっています。
溜まった油や結露水を拭き取ってください。
頑固な汚れがある場合は、洗剤を浸透させる時間が必要なので、洗剤水を含ませたキッチンペーパーを貼り付け、ラップでパックをしましょう。
30分~1時間程放置し、拭き取りましょう。
無理をして汚れを拭き取ろうとすると、レンジフード本体の塗装が剥がれてしまうことがあるので、注意が必要です。
整流板が外せる場合は、養生した調理台や、シンクでお手入れを行いましょう。
洗剤水を含ませた雑巾で拭き取り、頑固な汚れがある場合は、カバーのお手入れと同様に、キッチンペーパーとラップでパックを行いましょう。
本体のお手入れ
取り外しができない、レンジフードの内部は、スプレータイプの洗剤を使用します。
汚れが軽度であれば、用意した雑巾で拭き取ります。
汚れがひどい場合は、スプレー後に、キッチンペーパーを乗せて放置しましょう。
その後タオルなどで洗剤を拭き取ります。
硬く水気を絞ったタオルで、レンジフードの内部と、カバーの洗剤と汚れを拭き取りましょう。
部品や本体の拭き取りが終わり、乾燥させたら、組み立てをしましょう。
まとめ
レンジフードのお手入れの頻度はどのくらいですか?
今回は、レンジフードの掃除方法をご紹介しました。
実際、筆者の私もレンジフードの掃除をしましたが、3か月以上お手入れをしていないレンジフードは、汚れが取れにくくなっていました。
最近、レンジフードの掃除をしていないという方は、この機会にぜひ、大掃除をしましょう。
マルタケでは、レンジフードのお手入れが簡単な機種や、以前ブログでご紹介した「10年間ファンの掃除不要」機種のご用意があります。
レンジフードの交換を検討されている方は、ぜひマルタケにご相談ください。