2021年8月3日
-->IHクッキングヒーターへのリフォームを考えている人は必見です。IHにはラジエントヒーター機能がついているものと、そうではないものがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
「これまでずっとガスコンロを使っていて、そもそもラジエントヒーターがわからない」という人のために、今回はラジエントヒーターの特徴とメリット・デメリットを紹介します。ぜひリフォーム検討時の参考にしてください。
IHのラジエントヒーターとは?
一般的なIHクッキングヒーターには、3口の加熱口があります。3口すべてがIH対応になっているヒーターもあれば、奥の一口だけがラジエントヒーターになっているものもあります。
ラジエントヒーターとは、最上部の天板トの下に渦巻状になったニクロム線が埋め込まれた調理器具です。点火するとニクロム線が発熱体となって天板を熱し、鍋を温められるようになります。点火すると天板がオレンジ色に変わること、また天板そのものが熱くなってしまうところはIHヒーターと異なるポイントです。かつては電熱ヒーターと呼ばれていました。
ラジエントヒーターならではの使い方
渦巻き状のコイルに高周波の電流を流して磁力線を発生させることで、鍋や食材を温めるIHクッキングヒーター。火や高熱が出ないことから、安全性が高くて使いやすいという声は少なくありません。
一方で直接火が出ないことから、「炙り」「餅を焼く(メーカーによっては不可)」などの調理もできるのです。また、IHクッキングヒーターでは使えない調理器具の使用もラジエントヒーターであればOKです。
ガスコンロとIHヒーターのいいところどりで、調理方法と器具の選択肢の幅を広げられるのは、ラジエントヒーター付きIHクッキングヒーターならではの魅力ですね。
ラジエントヒーターのメリット
ラジエントヒーターのメリットは、さまざまな調理器具に対応しているだけではありません。ここではいくつかのメリットをまとめて紹介します。
遠赤外線効果を期待できる
ラジエントヒーターでは、遠赤外線を使ってものを温めることになります。この遠赤外線は酸化を防止し、食材の奥深くまで浸透する特殊な性質を持っています。そのため、IHヒーターよりも食べ物そのもののうまみを感じやすくなるのです。
炭火で焼いたバーベキューのお肉や焼き芋は、いつもよりおいしく感じられますよね。それと同じことです。
設置費用がリーズナブル
3口すべてがIHとなっているヒーターと、3つのうち1口だけがラジエントとなっているヒーターを比較した場合、後者のほうが一般的にはお値打ちです。メーカーにもよりますが、同じメーカーのもので比較した場合、3~5万円程度価格が変わることがあります。これは大きな差ですよね。
少しでもリフォーム費用を節約したいということであれば、ラジエントヒーター付きを選んでみても良いでしょう。
余熱が使える
IHクッキングヒーターは電源を落としてしまえば温め終了ですが、熱を発するラジエントヒーターであれば消化してもしばらくは余熱で鍋を温められます。余熱で味を染み込ませると、料理がさらにおいしくなるといわれていますので、料理にこだわりのある人にはおすすめです。
電磁波が気にならない
IHクッキングヒーターの電磁波を気にする人も少なくありません。IHによる電磁波の悪影響は証明されているわけではありませんが、妊娠などの理由から「なるべく避けたい」という声を聞くこともあります。それもラジエントヒーターであれば、影響を気にすることなく使えるでしょう。
ラジエントヒーターのデメリット
メリットが多いように思えるラジエントヒーターですが、決してデメリットがないわけではありません。ここからはラジエントヒーターのデメリットをいくつか紹介します。良いところと悪いところのそれぞれを理解したうえで、自宅に最適なクッキングヒーターを選ぶことをおすすめします。
やけどの危険性がある
ラジエントヒーターの最大のデメリットといえば火のトラブルではないでしょうか。熱を発しないIHと違って点火すると天板や鍋が熱くなるため、うっかり触るとやけどしてしまいます。余熱もできるラジエントヒーターですが、「消火後、熱が残った状態の鍋に子どもが触ってしまった…」ということがないように気を付けましょう。
熱効率が悪く電気代がかさむことも
ラジエントヒーターには「熱しにくく冷めにくい」という特徴があります。保温機能が高いとも言えますが、食材に火が通るまで時間がかかるとなると、その分電気代が高くつきます。せっかく初期費用を節約できても、月々の電気代が高くつくようであればプラマイゼロ(場合によってはマイナス)になってしまいます。そのため、調理するものに合わせてIHとラジエントを使い分けると良いでしょう。
火力調整が難しい
ラジエントヒーターはIHヒーターよりも火力が弱く、ヒーター部分が直接高温になることから、火力調整が難しいといわれています。焦げ付きやすいところもラジエントヒーターの特徴であるため、慣れるまでは慎重になる必要があります。
夏場は暑い
熱を発するラジエントヒーターは、周りの温度も上げてしまいます。夏場の調理は、エアコンがなければ厳しいと感じることも。反対に冬場は周りの空気を温めてくれる、暖房役となってくれるかもしれません。
ラジエントだけではない!IHクッキングヒーターの選び方
IHクッキングヒーターのタイプは、なにもラジエントヒーターの有無だけではありません。銅やアルミなど、一般的にIHクッキングヒーターには向かないといわれる素材の調理器具を使える「オールメタル」タイプのヒーターも存在します。
このオールタイプには、3口中ひとつがオールメタル仕様になっている「シングルオールメタル」と、2口がオールメタル仕様の「ダブルオールメタル」があります。汎用性が高いオールメタルは、一般的なIHクッキングヒーターよりも高額で、とりわけダブルオールメタルは10万円を超えるものが一般的です。予算と使用頻度に合わせて選ぶことをおすすめします。
IHクッキングヒーターの費用感
ビルトインタイプのIHクッキングヒーターをリフォームする場合、IHからIHへの交換であればDIYも可能です。しかし、ビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する際、200Vコンセントの電気工事、ガス閉栓工事が必要になり。資格を持つプロの業者に依頼をしなければなりません。その際には大きく分けて、以下の費用が発生します。
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- IHクッキングヒーター本体の費用
- 電気工事費用(+業者の出張費用)
- ガス閉栓工事(ガスコンロから交換の場合)
※ガスコンロ下のガスコックでプラグ止めにてガス閉栓を行います。
- 古いヒーターの処分費用
IHクッキングヒーターはビルトインタイプであれば、10万円前後が相場です。ラジエントヒーター付きのものであれば5~7万円程度で購入できるものも少なくありません。
電気工事費用の相場は、業者の出張費用込みで3~5万円程度ですが、遠方であればあるほど高くなる傾向にあります。古いヒーターの処分費用は数千円~2万円と幅が広いため、一度見積もりを取ることをおすすめします。
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IHクッキングヒーターの交換はマルタケにおまかせ!
IHクッキングヒーターにはさまざまな種類があり、どれにしようか迷ってしまいそうです。
「ラジエントヒーター付きのものにしたけれど、結局使わなかった。」「IHのみにしたけれど、やっぱりラジエントヒーター付きのものにすれば良かった」という人もいます。
後悔しないIHヒーター選びには、信頼できる業者に相談することをおすすめします。愛知県大府市に本店、静岡県浜松市に支店を構える住宅設備リフォーム専門店・マルタケ株式会社はショールームを展開していて、お客様一人ひとりに最適な製品をご案内しています。ガスコンロやIHヒーターの交換を考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。