2021年9月14日 / 最終更新日: 2022年5月7日
IHクッキングヒーターは、火ではなくIHコイルから発生した磁力で調理するため、安全性が高いもの。また、加熱する面のトッププレートは、平らであるため掃除がしやすいといわれています。とはいえ、毎日の料理に使用していると、汚れがたまってくるものです。この記事では、IHクッキングヒーターの日常のお手入れ方法を詳しく紹介しますので、ぜひお掃除の参考にしてください。
IHコンロにこびりついている汚れの正体は?
調理後に汚れを取り除いているつもりでも、ふと気づくと頑固な汚れが…ということはありませんか。IHの天板にこびりつく汚れには、どのような種類があるのでしょうか。それぞれの汚れに効果的な掃除方法を知るため、まず、汚れの正体を突き止めることが大切です。
こげつき
IHコンロのこげつきは、IH表面のガラス面に付着した汚れです。たとえ 小さな汚れであっても、調理のたびに加熱されるため、こげが広がる原因になりがちです。落としきれていないなべ底についた汚れも、こげつきが起こる要因になっています。鍋やフライパンの底がはがれて変色したものや、すき間があるものは、決して使用しないようにしましょう。また、あらかじめ使える鍋の種類や材質、形状はIHクッキングヒーターの取扱い説明書で確認しておくと安心ですね。
油汚れ
炒め物や揚げ物を調理中、飛び散ってしまう油も汚れの一因です。軽い汚れであれば、水拭きでも落ちるため、なるべく早い段階でふき取るのがおすすめです。やけどをしないように、トッププレートが冷めてから行ってくださいね。
こぼれた食品の汚れ
調理中に使う醤油や塩、こしょうといった調味料や、食品がトッププレートに落ちることがあります。こうした汚れが蓄積されて、頑固で落としづらい汚れとなってしまうのです。
IHコンロの掃除に必要なアイテム
ここからは、IHコンロの掃除に必要なアイテムをひとつずつ紹介します。
クレンザー・アルカリ性洗剤
落ちにくい汚れを落としてくれるクレンザーや、油汚れに有用なアルカリ性洗剤を用意します。醤油などの水溶性調味料、調理中にはねた油などには、アルカリ性洗剤を、なべの底の汚れがIHに付着した際には、クレンザーがおすすめです。
古布・スポンジ
洗剤をつけた場所をこすったり、拭いたりするために古布やスポンジを用意します。
掃除用ブラシ
IHコンロのスキマにたまりがちなゴミを掃除する際に、便利なブラシを用意します。使い古した歯ブラシでも代用できます。
掃除用手袋
洗剤による手荒れを防ぐため、掃除用手袋を用意します。
食品用ラップ
重曹やクレンザーを使ってIHのこげつき掃除をする際、ラップを使うと便利です。IHコンロの汚れの上に少量の重曹を置いて水を垂らしたあと、丸めたラップで汚れの上をこすります。ラップの代わりに、アルミホイルを使用してもOKです。
IHクッキングヒーターの掃除部位と掃除方法
ここからは、IHクッキングヒーターの掃除する部位と、適した掃除方法について説明します。
魚焼きグリル
薄めた中性の台所用洗剤とスポンジで洗います。スポンジの硬いスポンジ面やたわし、クレンザーは、表面を傷つけてしまうため、使用しないようにしましょう。使用するたびにお手入れをしないと、汚れがこびりつき、調理したものが取れにくくなりことがあります。
汚れがこびりついたり、こげついたりした場合、受け皿や焼き網を約40~50℃のお湯に入れ、10分程度つけ置きをします。食品のこびりつきをふやかしてから、中性洗剤とスポンジで洗うと落ちやすくなります。
天板(トッププレート)
天板に汚れが付着したまま調理すると、鍋底がこげつき、さらに天板の汚れが落ちにくくなります。軽い汚れであれば、軽く絞ったふきんでふき取り、その後から拭きします。頑固な汚れには、クリームタイプのクレンザーを丸めたラップにつけてこすり取り、その後よくふき取りましょう。
それでも落ちない汚れには、市販のセラミック用スクレーパーで汚れている部分を軽く削り落とすのがよいでしょう。万が一、トッププレート上にヒビが入ったり、トッププレートとプレートワクのすき間が大きくなったりした場合は、そのまま使用せず、信頼できるお店に修理や交換の相談をしましょう。
排気口・排気口カバー
排気口には、たわしやクレンザーは使用せず、中性の台所洗剤を使用します。排気口の中は、割りばしなどに布を巻きつけてふき取るとよいでしょう。排気口カバーは、強くこすり過ぎると、カバー表面の塗装がはがれたり、変形したりする場合があるため、注意が必要です。
重曹を使ったお手入れ方法
重曹は、弱アルカリ性の性質を持っていて、酸性のものを中和する働きがあります。そのため、IHクッキングヒーターの油汚れや、こげつきなどの汚れを落とすのに使うのに効果的です。 また、研磨効果もあります。
IHクッキングヒーターの汚れを防ぐには
IHクッキングヒーターの掃除方法についてみてきましたが、掃除の回数を減らし、汚れを防ぐためにはどのような対策をとれば良いのかを考えてみましょう。
こまめに掃除をする
汚れは、時間が経てば経つほど落としにくくなるものです。面倒に感じても、調理後にサッとふき取りをするなど、早い段階での掃除をおすすめします。
特に、グリル庫内と焼き網、受け皿は使うたびに掃除をしましょう。食品カスなど汚れが付着したまま使用すると、発煙や発火のおそれがあります。
IHコンロマットなどでコーディングをする
IHコンロに専用のマットを貼ると、接着面にスキマができず、調味料などが入り込んだり、汚れがこびりついたりするのを防いでくれます。 最近のIHマットは、カラーやデザイン、材質などさまざまな種類のものが販売されていますので、自分のお気に入りのデザインを選ぶことができます。
※IHコンロマットの使用を推奨していないメーカーもありますので、気になる方はあらかじめご確認ください。
排気口カバーを使う
煙や空気の通り道として、機能しているIHコンロの排気口。グリル使用中は、排気口から魚の油が吹き上がってきてきたり、埃やゴミがメッシュ部分にたまったりして汚れます。排気口に侵入する汚れを防ぐには、排気口カバーを取り付けるのがおすすめ。油をはじいてくれる素材のカバーを選べば、お手入れもラクですし、カバー上部に調味料を置いたりできるカバーなど、バリエーション豊かなタイプが販売されています。
※排気口カバーの使用を推奨していないメーカーもありますので、気になる方はあらかじめご確認ください。
スキマにはメンディングテープを使う
スキマにたまったほこりなどの汚れは、なかなか落としづらいですよね。あらかじめ、メンディングテープを使用してスキマをなくしておくと、メンディングテープの張り替えのみですむため、便利です。
※メンディングテープの使用を推奨していないメーカーもありますので、気になる方はあらかじめご確認ください。
IHクッキングヒーターの交換はマルタケにおすすめ
一般的に、IHクッキングヒーターのメーカーの多くが、消耗品など交換部品の保持期間が、生産終了から約8年、耐用年数は約10年としています。そのため、10年前後がIHクッキングヒーターの寿命といえます。電源スイッチを入れてもヒーターが作動しない、こげ臭いにおいがしたり、運転中に異常な音がする…など気になる症状がある場合は、そろそろ交換する時期にきているかもしれません。
最悪の場合、火災や感電、ケガの原因になってしまう可能性もありますので、お早めにご相談いただければと思います。お見積りは無料で行っておりますので、リフォームの実績豊富なマルタケまで、ぜひ一度お問い合わせください。