2023年9月5日 / 最終更新日: 2023年8月30日
防火対策に有効かつお手入れが簡単であることから、年々人気が高まっている「ビルトインIHクッキングヒーター」。当記事では、ビルトインIHクッキングヒーターの機能や特徴をメーカー別で徹底比較しました。今後、ビルトインIHクッキングヒーターを購入する予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ビルトインIHヒーターとは
「ビルトインIHヒーター」とは、キッチンがすべて一体化したシステムキッチンに埋め込まれたタイプのIHクッキングヒーターのことです。スタイリッシュな見た目もさることながら、機能性や安全性の高さからも、近年ビルトインIHヒーターを導入する家庭が増えています。
ビルトインIHヒーターのメリット
ビルトインIHヒーターが人気な背景には、どのような理由があるのでしょうか。下記では、ビルトインIHヒーターのメリットについて紹介します。
安全性が高い
ビルトインIHヒーターは、磁力線の力により鍋やプライパンを発熱させるため、ガスコンロのように、火の消し忘れやガスの元栓の閉め忘れを心配することがありません。また、テーブルが熱くなることもないため、ヤケドを負う可能性が低く、小さいお子様がいる家庭でも安心してお使いいただけます。
日々のお手入れがしやすい
ビルトインIHヒーターは、日々のお手入れがしやすいというメリットもあります。通常のガスコンロは、フライパンや鍋を置く固定器具が、点火部分を覆っています。一方で、ビルトインIHヒーターはテーブル面がフラットなので、油汚れを簡単に掃除できます。調理後に気になる箇所をサッと布巾で拭くだけで、長く清潔な状態をキープできるでしょう。
短時間で高火力を実現できる
ビルトインIHヒーターは、200V電源の高出力かつ高効率の調理機器です。一般の電化製品は、100Vの電源で稼働します。一方で、200V電源のビルトインIHヒーターは、100V電源よりハイパワーなので、短時間で電力供給=加熱可能です。
また、ガスコンロの熱効率は、おそよ50%前後です。それに対して、ビルトインIHヒーターの熱効率はおそよ90%と、ガスコンロの2倍となっています。つまり、ガスコンロより短時間でお湯を沸かしたり調理を行ったりできるのです。
ビルトインIHヒーター3大メーカーの機能を比較!
ここからは、Panasonic・日立・三菱電機の3大メーカーが販売しているビルトインIHヒーターの機能や特徴について紹介します。
Panasonic
ラクッキングリル
「ラクッキングリル」は、グリル庫内に露出していたヒーターをなくすことで、お手入れをしやすくした画期的な機能です。「お掃除がラクだとお料理が楽しくなる」という意味が込められており、天井面もフラットになったWフラットタイプであれば、360°庫内を丸ごとひと拭きできます。
光火力センサー
Panasonicの「光火力センサー」は、鍋底から出る赤外線をキャッチすることで、鍋底の温度を正確に検知する機能です。この機能により、設定温度をしっかり保つことができ、揚げ物や難しい焼き物料理も手軽においしく調理できます。さらに、温度復帰も素早いためチャーハンなどの鍋ふりも可能です。
光るリング
「光るリング」は、IHヒーターの使用中に、ヒーターの全周があたたかな赤色に点灯する機能です。火力に応じて明るさが10段階に変化します。加熱中であることや鍋を置く位置が一目でわかりやすいことから、初めてIHヒーターを使う方にも人気の機能です。また、電源を切っても天板が熱い間は、光るリングが点滅してお知らせしてくれます。
日立
ラク旨グリルとラク旨オーブン
「ラク旨グリル」は、加熱時に出る遠赤外線と近赤外線の割合が、炭火に近い直火シーズヒーターです。素早く焼き上げるため、裏返す手間なく外はパリッと、中はジューシーに仕上げられます。魚焼きやノンフライ調理、加熱水蒸気調理などにおすすめです。
「ラク旨オーブン」は、深めの平皿で、これまでのグリル調理では作れなかった煮物や火加減の難しい魚の煮つけなどをオートで調理できる機能です。庫内を設定温度にキープしてじっくり火を通すため、身のふっくら感を残したまま、味がしっかりしみ込みます。
旨美焼き
日立のビルトインIHヒーターは、グリル内の温度差を少なくすることで、焼きムラを抑え、綺麗においしく焼き上げる新加熱方式「旨美焼き」をグリル部に採用しています。
これにより、さんまなどの焼き魚や鶏のハーブ焼きなどの肉料理もちろん、トーストやクッキーなどもおいしく焼き上げます。
適温調理
日立のIHヒーターは、メニューを選んで設定目安温度を設定すると、予熱も加熱も自動で火加減を調整してくれるため、簡単においしく調理できます。また、食材の投入時に下がった温度もすばやく復帰するので、上手に調理できます。
三菱電機
びっくリングIH
「びっくリングIH」のびっくリングコイルPは、独自のコイルの形状により、加熱時に鍋内部に複数の対流を起こすため、煮物などを芯まで煮込めます。また、鍋肌まで加熱できるので、焼き物や炒め物などをすみずみまで均一にしっかりと加熱できます。
レンジグリル
レンジ加熱とグリル加熱を同時に行うことで、中を素早く温めながら、外をこんがり焼き上げることができます。冷凍した食材を凍ったままグリルに入れて、おまかせ調理をすれば、煩わしい解凍時間もなく、あっという間に料理が完成します。
さらに、冷めた揚げ物などのお惣菜も外側をカリッと焼きあげるので、まるで出来立てのようなおいしさに仕上がります。また、グリル庫内は天井面まで丸ごと拭けるフラット構造で、使用後のお掃除も楽チンなのも嬉しいポイントです。
スマート・トッププレート
火加減や省エネ運転が見えるスマート・トッププレートを搭載しているのも、三菱電機のIHヒーターの特徴のひとつです。大きなダイヤルで火力調節も直感的に行えるので、初めての方にも使いやすく操作性も抜群です。さらに、万が一吹きこぼれがおきてもダイヤルを奥に押すと自動でオフになります。
ビルトインIHヒーターの購入・設置にかかる費用
ビルトインIHヒーターの購入・設置にかかる費用は、トータルで15,000〜600,000円ほどです。まず、ビルトインIHヒーターの本体代ですが、今回紹介したPanasonic・日立・三菱電機のいずれも、最上級シリーズの相場は160,000~400,000円ほどとなっています。しかし、旧型や機能が抑えられているシリーズであれば、70,000~150,000円ほどで購入できます。予算や調理の頻度、求める機能に合わせて自宅に最適な商品を選びましょう。
また、ビルトインIHヒーターの取り付け工事にかかる費用は、配線工事の規模などにもよりますが、80,000円~200,000円が相場です。
ビルトインIHヒーターのリフォームはマルタケにお任せください!
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