2023年8月31日 / 最終更新日: 2023年8月31日
※この記事は、2023年8月に更新されました。
寒い季節は、給湯機器が壊れやすく、急にお湯が出なくなり、湯沸かしができなくなることがあります。
理想的なのは、故障が比較的少ない温かい季節に給湯機器の交換・準備を検討することです。
今回は、給湯機器でよく耳にする、「エコキュート」に注目します。
「今、ガス給湯器や電気温水器を使っているけれど、エコキュートってお得なの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
「エコキュートは本当にお得なのか?」「自分の家に設置は出来るのか?」よくあるご質問にお答えします。
さらに、導入する際の確認するポイントについてもご紹介します。
そもそもエコキュートとは?
空気の熱を利用して、効率よくお湯を沸かす給湯機器を「エコキュート」と言います。
エアコンや冷蔵庫にも使われている「ヒートポンプ技術」を利用して、空気の熱で湯を沸かすので、エコな給湯機器です。
省エネのカギは“給湯”の高効率化?
私たちが毎日お湯を沸かし、シャワーを浴びるためには、給湯機器が必要です。
家庭で消費するエネルギーの約1/3が給湯と言われています。
そのため、この給湯エネルギーを少しでも減らすことが省エネと環境対策のポイントです。
どのくらい電気代がお得になるの?
エコキュートは、単価の安い深夜帯にお湯を作って貯めておけるので、お得と言われています。
お得に使用する為には、エコキュートを設置する際に、深夜帯の電気プランに変更をする必要があります。
電気プランについて
2021年時点で中部電力が提供している料金プランで、オール電化住宅向けの「スマートライフプラン」に注目します。
スマートライフプランは、お得に電気の使用ができる「ナイトタイム」という時間が10時間あります。
中部電力では、ライフスタイルに合わせて、ナイトプランの時間を3プランから選択できます。
スマートライフプラン
22時~翌朝8時を一番お得な時間帯に。
ナイトタイムの配分が最も平均的なスタンダードなプランです。
スマートライフプラン【朝とく】
23時から翌朝9時を一番お得な時間帯に。
17時~23時と翌朝9時~10時もちょっとお得な時間帯です。
朝ゆっくりと家事を済ませてから外出する方におすすめです。
スマートライフプラン【夜とく】
21時~翌朝7時をいちばんお得な時間帯に。
17時~21時と翌朝7時~10時もちょっとお得な時間帯です。
21時以降の家事や夜の団らんが多い方にオススメです。
平日の場合:電力量料金 1kWにつき
デイタイム 料金単価38.71円(税込)
@ホームタイム 料金単価28.52円(税込)
ナイトタイム 料金単価16.30円(税込)
※お客さまの使用状況によっては、他の料金メニューより電気料金が高くなる場合もあります。
※電気料金は、中部電力の「スマートライフプラン」を参考に計算しています。
エコキュートの消費電力は、設置する機種によって異なりますが、カタログに記載されている消費電力を見ると、中間期は1.14kW程度、冬期は1.8kW程度が平均的です。
仮に、1.5kWとして夜間に3時間お湯を沸かしたとすると、スマートライフプランの場合、1.5kW×3時間×16.30円=73.35円となり、30日エコキュートを動かすと、73.35×30日=2200.5円となる計算です。
導入する際に確認することは?
「エコキュートをオススメされて設置したけれど、設置してから後悔したわ」なんてことにならないために、導入する前に確認しておきたい、エコキュートのメリットとデメリットについてご紹介します。
エコキュートのメリット
深夜電力を使用する為、お得
エコキュート導入の際の最大メリットは、消費電力が安いことでしょう。
同じ量のお湯を沸かす場合、給湯器や電気温水器に比べて、エコキュートの方が格段に安くなります。
電気を活用する為、火事の危険性が低くなります
火を使わずにお湯を沸かすエコキュートは、火事の危険性が低く、小さなお子様やシニアも安心して使うことができます。
タンク内の水が非常用水として利用できる
給湯器などは、瞬間的にお湯を沸かす仕組みなので、断水時はお湯も水も使用できません。
エコキュートは、貯湯タンクがあり、予め作っておいたお湯を貯めるシステムなので、万が一の場合でも、タンク内の水を非常用水として利用することができます。
※メーカーのカタログにも、煮沸すれば飲んでもOKと記載されているように、飲料水としては想定されていません。
停電時にタンク内の非常用取水栓から出すことができる
貯湯タンク内にお湯を貯水しているため、停電時でもタンク内のお湯や水が使用することが可能です。
ちなみに、貯湯タンクには容量があるため、停電時に使い切ってしまうと、水の使用は出来なくなります。
エコキュートのデメリット
初期費用が高い
ガス給湯器などの場合、安い物であれば10万円代からありますが、エコキュートの場合は、新規設置の場合、安くても53万円ほど費用が必要です。
ランニングコストを長期的な面で見るとお得ですが、初期費用が高くなってしまうことはデメリットと言えます。
貯湯タンクにお湯を貯めるため、お湯切れが起こることがある
エコキュートには容量が決められているため、使い方や家族構成などによって、予め貯めていたお湯が足らなくなることがあります。
冬場など、お風呂以外にも大量にお湯を使う可能性がある季節などは、お湯を使い切ってしまい、電気代が高い時間帯にお湯を作る必要が出てくるなど、効率が悪くなることがあります。
したがって、貯湯タンクの容量などは、家族構成をよく考えて選択する必要があります。
低周波音が出るため、騒音トラブルになることがある
電気代が安い深夜電力を使用してお湯を作るため、稼働時間が深夜帯です。
稼働する際にヒートポンプユニットから低周波音が発生します。
騒音トラブルを避けるためにも、エコキュートの設置位置には気をつけましょう。
分からないことがありましたら、専門業者に相談すると安心です。
エコキュートには、上記のメリットとデメリットがあることが分かりました。
導入を検討している方は、事前に下記内容について確認しておきましょう。
ちなみに、お使いの給湯機器の買替えを考え始めるポイントをご紹介します。
1つでも当てはまったら、専用業者に相談しましょう。
おすすめ機種
これからエコキュートの導入を検討している方必見!
人気のエコキュートをご紹介します。
ダイキン
自動ふろ配管洗浄機能が搭載されているので、お風呂の栓を抜くと、配管内の水でふろ配管を自動洗浄します。
オプション部材を設置すれば、マイクロバブルの設置もできます。
※別途オプション費用が必要です。
※タイル張りのお風呂や浴室が2階の場合はバブル機能の設置ができないことがあります。
詳細はこちら⇒フルオートタイプ
日立
ウレタンクを採用しているので、お湯が冷めにくくなっています。
クリーン自動洗浄システムで配管内を清潔に保ちます。
詳細はこちら⇒フルオートタイプ
ウレタンクとは
業界初の断熱構造の貯湯ユニットのことです。
冷蔵庫と同じウレタンフォームの断熱素材を、貯湯ユニットのタンク周囲に隙間がなく充てんされているから、お湯が冷めにくい構造になっています。
三菱電機
フルオートダブル追いだき Sシリーズ SRT-S376UA / SRT-S466UA
ハイパワー給湯が搭載されており、出湯量約4L/分アップを実現しています。
皮脂汚れなどもスッキリ吸着するバブルお掃除で、ふろ配管がキレイに保てます。
キラリユキープは、業界初UV-LEDユニットを搭載し、配管のお湯に照射することで、菌の繁殖を抑えることができるようになりました。
人気な機種は、ふろ配管が自動で洗浄される機能が搭載しているエコキュートです。
さらに、どのメーカーも高圧タイプのエコキュートがあります。同時に検討される方も多いです。今、お使いのエコキュートの水圧に物足りなさを感じていたら、高圧タイプの交換も検討してみましょう。
詳細はこちら⇒Sシリーズ
まとめ
今回は、エコキュートがお得な理由と、設置する前に確認するポイントを紹介しました。エコキュートの設置に興味が湧きましたか?
設置を検討されている方は、下記箇所をチェックしてから設置を行いましょう。
- エコキュートの設置場所をきちんと確認する
- 家族の人数に合う適切な容量のエコキュートを選ぶ
- 中の電気プランを確認する
さらに、お使いの給湯機器の買替えを考え始めるポイントに1つでも当てはまっていたら、交換を検討してみましょう。
- 給湯機器本体に記載のある製造年から10年以上経過、もしくは10年に近い
- お湯に混じって錆びのようなものが出てくる
- 配管からお湯が漏れている
- お湯の温度が急に上がるなどお湯のばらつきが大きい
- お湯の温度を上げると蛇口から出るお湯が小さくなる
- シャワーの出が悪い
エコキュートの新規設置や交換でお困りのことがございましたら、マルタケ株式会社にお尋ねください。