2024/02/06
急激な温度変化により、発生してしまうおそれのあるヒートショック。特に、冬場の浴室はリビングとの寒暖差が激しいため注意が必要ですが、浴室暖房機を導入することにより事故を未然に防ぐことが期待できます。当記事では、浴室暖房機を活用したヒートショック対策について解説しています。
ヒートショックとは
「ヒートショック」とは、住環境における急激な気温の変化によって血圧が上下することで、心臓や血管の疾患が起こる健康被害です。最悪の場合は、脳内出血や大動脈解離、脳梗塞、心筋梗塞などの重篤な病気を招くおそれもあり、年間およそ14,000人がヒートショックにより亡くなっています。
ヒートショックが最も起こりやすい状況としては、冬場に暖房の効いたリビングから寒い浴室に移動したときが挙げられます。このような状況下では、寒さに対応するために血管が収縮し、血圧が上昇します。その後、浴槽に入ると急速に身体が温まるため、血圧が下降するのです。特に、10℃以上の温度差がある環境は危険とされており、注意が必要です。
浴室暖房乾燥機とは
「浴室暖房乾燥機」とは、浴室についている暖房乾燥機のことです。メーカーや機種によって異なるものの、「乾燥」「換気」「涼風」「24時間換気」など、さまざまな機能が搭載されています。特に、冬の季節は入浴前の予備暖房として活用することで、急激な温度差を解消することができ、ヒートショックのリスクを軽減できます。
浴室暖房乾燥機のメリット
浴室暖房乾燥機はヒートショック対策にも有効ですが、導入することでその他にもさまざまなメリットを享受できます。ここからは、浴室暖房乾燥機を導入するメリットについて紹介します。
ヒートショック対策ができる
前述した通り、冬場の浴室は暖房のきいた暖かいリビングよりも、10度以上気温が低いことが珍しくありません。そのため、ヒートショックが起こるリスクが高いと言えます。一方で、浴室暖房乾燥機を設置すれば入浴する前に浴室を十分に温めることができるため、ヒートショックのリスクを軽減できます。特に、高齢者や血圧が変動しやすい人がいる家庭では、このメリットは大きいと言えるでしょう。
水垢やカビ対策にも効果的
お風呂に入ったあとの水滴をそのまま放置していると、こまめに掃除していても、水垢やカビが溜まる要因になってしまいます。反対に、浴室暖房乾燥機を使ってできるだけ入浴後の湿気が残らないように予防しておけば、いつでも浴室を清潔にキープでき大変便利です。特に24時間換気をしておけば、浴室以外の部屋の空気も循環させられるため、住居内の全般的なカビ防止が実現します。大掃除などの手間も省けるので、室内のメンテナンスも楽になりますよ。
浴室に洗濯物を干せる
梅雨や花粉の時期は、屋外に洗濯物を干すことができず、部屋干しする方も少なくないでしょう。しかし部屋干しはどうしてもニオイや湿気が気になってしまいがちです。そのような悩みも浴室暖房乾燥機を使うことで、解決することができます。
また、浴室暖房乾燥機は部屋干しよりもスピーディーに乾くので、1日に複数回洗濯物を干すことも可能です。大家族で洗濯物が多いご家庭や共働きで毎日洗濯物を干すのは難しいご家庭では重宝することでしょう。さらに、屋外に干すのに抵抗がある下着類や日差しに当たると変色しやすいデリケートな洋服も浴室干しなら安心です。
ミストサウナが使える
浴室暖房乾燥機のなかには、ミストサウナが搭載された製品もあります。このような製品を選べば、自宅で心地良いサウナ効果を楽しめます。ミストサウナの最大の魅力は、温かいミストにより全身の発汗が促進され、お肌や髪に潤いを与えながら毛穴汚れをしっかり落とせる点にあります。
また、家庭用のミストサウナは、ドライサウナと比べて、低温・高湿度性に優れているため、熱気による息苦しさが少なく老若男女を問わず楽しむことができます。
浴室暖房乾燥機の種類
浴室暖房乾燥機には、「天井埋め込みタイプ」と「壁掛けタイプ」の2種類があります。ここでは、それぞれのタイプの特徴や違いについて説明します。
天井埋め込みタイプ（ビルトイン）
「天井埋め込みタイプ」は、薄型で室内のスペースを圧迫しないため、デザイン性に優れており、高い人気を誇ります。しかし、設置には天井に一定のスペースが必要で、在来工法などで天井裏に空間がない場合は、設置できない可能性もあります。
なお、天井埋め込みタイプには浴室のみで独立しているものと、洗面所やトイレなどの換気扇と連動しているものがあります。
壁掛けタイプ
「壁掛けタイプ」は、既存の換気扇口を利用する仕組みのため、比較的設置が簡単で、どのような浴室でもおおむね取り付け可能です。ただし、壁に換気扇口が付いていないと設置できません。また設置場所によっては、厚みが目立ち、圧迫感を感じることがあります。換気扇口がある場合や厚みがあっても問題ない場合には、壁掛けタイプの設置が適しています。
浴室暖房乾燥機の設置にかかる費用
浴室暖房乾燥機の設置にかかる費用の相場は、5〜40万円です。金額にこれほどまでに差がある理由には、浴室の状況に合わせて追加工事が必要になることが挙げられます。また、設置する浴室暖房乾燥機のグレードや、熱源が「ガス」か「電気」かによっても費用は変わります。
例えば、電気式の浴室暖房乾燥機は室内工事のみで済みますが、ガス式の場合は、屋外に専用の給湯器を設置しなければなりません。また、ガス式は浴室と屋外を繋ぐパイプ工事も必要となるため、電気式よりも工事費用が高額になることがほとんどです。そのため、浴室暖房乾燥機を設置する際は、施工業者に詳細な見積もりを出してもらいましょう。
浴室暖房乾燥機の電気代はどのくらい？
浴室暖房乾燥機の設置にあたっては、月々の電気代も気になるところかと思います。浴室暖房乾燥機の1時間あたりの電気代は、およそ40円で、月計算ではおよそ2,000〜10,000円となっています。
暖房機能は、多くの消費電力がかかるので、どうしても電気代が高くなってしまいがちです。電気代を安く抑えるためには、入浴前以外の長時間の使用には注意し、定期的にフィルターの清掃をすることがポイントです。
浴室暖房乾燥機の取り付けはマルタケにおまかせ！
浴室暖房乾燥機を設置すれば、冬でも浴室を暖かくすることができ、ヒートショックの抑止につながります。ヒートショックが不安な方や、日々の入浴をより快適なものにしたい方は、この機会にぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ご自宅の浴室暖房乾燥機の取り付けを検討されている方は、ぜひマルタケにお問い合わせください。マルタケ株式会社は、1947年の創業以降、多くのご家庭での住宅設備の導入・点検をサポートしてきました。浴室暖房乾燥機についても数多くの導入実績があり、出張範囲も「愛知」「三重」「岐阜」「静岡」の4県と幅広いため、迅速な対応が可能です。お見積り・ご相談は全て無料で行っていますので、少しでも気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
