2025年1月30日 / 最終更新日: 2025年1月30日
エコキュートを作動させると、「ゴオオオオ…」という動作音が発生することがあります。そのため、エコキュートを使っている方のなかには、「動作音が気になる」「エコキュートの騒音対策について知りたい」という方も少なくありません。
そこで当記事では、エコキュートの騒音の原因や効果的な対策について解説しています。エコキュートの騒音問題にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
エコキュートの音が出る理由
エコキュートの音が出る原因は、主に室外機から発生する低周波音によるものです。室外機には、ファンやコンプレッサーなどの駆動部品が搭載されており、これらの部品が稼働することで「低周波音」という騒音が生み出されます。
なお、一般的にエコキュートが発する音は40dB(デシベル)ほどと考えられています。同じ40dBの音量レベルには、「静かな図書館や寝室」「小鳥のさえずり」などが挙げられることから、音の大きさだけで考えると、さほど大きくないことが分かります。
しかし、深夜の静かな時間帯に稼働するエコキュートは、dB数で表される値以上に、大きな騒音として感じられる可能性があるのです。
低周波音とは
低周波音は、一般的に20Hzから200Hzの周波数範囲の音を指します。この周波数帯は、人間の可聴域の下限付近に位置しています。そのため、低周波音は人間の耳には感知しにくい性質があります。しかし、低周波音は体に直接作用し、振動として感じられるという特徴があります。
また、低周波音は遮音性が低く、建物の壁を容易に通過することができます。そのため、エコキュートの音は40dBと小さいものの、周囲が静かな深夜に聞こえると、人の感覚としては大きな音に感じられてしまうのです。
エコキュートの騒音問題に効果的な対策4選
エコキュートは、設置の際にしっかりとした対策を行うことで騒音トラブルを防止ができます。また設置後に低周波音が気になる場合でも、工夫を凝らすことで騒音を改善することが可能です。
ここからは、エコキュートの騒音問題に効果的な4つの対策について、確認していきましょう。
1.ヒートポンプの設置場所に気を付ける
エコキュートの騒音対策として最も有効なのが、ヒートポンプの設置場所です。エコキュートを設置する場合、隣家との距離をできるだけ離して設置するように検討することが重要です。ヒートポンプの理想的な隣家との距離は、5mと考えられています。 5m以上離してエコキュートを設置する事が難しい場合は、隣家の寝室と思われる場所から、できるだけ離して設置をするように検討しましょう。
2.防音シートや防振ゴムを使う
室外機から発生する音や振動を抑えるには、防音シートや防振ゴムを使うこともひとつの手です。
具体的には、室外機を設置する壁や床に防音シートや防振ゴムを貼り付けると、音や振動の伝わるのを防ぐことができます。また、メーカーによっては、室外機本体の内側に予め防音シートが貼られているものもあります。それでも音が気になる場合は、さらに天板などにも防音シートを追加で貼るのも効果的です。
3.防音壁を設置する
防音壁とは、音の遮断を目的とした壁のことです。防音壁を設置することで壁からの反射を防ぎ、音が振動として外部に漏れないことが大きなメリットです。防音壁を設置するなら、コンクリート製などは音が反響して逆効果となるので、吸音効果の高い素材の壁で囲むことをおすすめします。
ただし、エコキュートは熱交換を行うため、あまり狭い空間に設置することはメーカーが推奨していません。そのため、防音壁を作る際は必ず専門業者に相談するようにしましょう。
4.定期的にメンテナンスを実施する
エコキュートのメンテナンス・洗浄を定期的に行うことで、騒音を小さく抑えられることもあります。エコキュートは水道水を使う給湯器ですが、水道水に含まれた不純物が配管や浴槽のフィルターに詰まることで故障や不具合が生じることがあります。エコキュートの稼働に負荷がかかっている環境であると、稼働に多くのエネルギーが必要になるため、発生する音が大きくなることもあるので小まめなメンテナンスがおすすめです。
定期的に掃除ができない場合は、最低半年に1度エコキュートの貯湯タンクの水抜きだけや、水拭きやハンディタイプの掃除機で埃を取り除くだけでも騒音が抑えられます。
ヒートポンプの設置場所の注意点
エコキュートのヒートポンプを設置する際は、いくつかの注意点に気を付けることが大切です。ここからは、ヒートポンプの設置場所の注意点について紹介します。エコキュートを安全に使うためにも、ぜひお目通しください。
水回りに近い場所に設置する
エコキュートを水回りに近い場所に設置することで、お湯が最短距離で使用場所まで届くので、冷めにくくすぐにお湯が使えます。
また、追い焚き機能のあるエコキュート(フルオートタイプ)の場合、浴室とエコキュートの距離が離れすぎていると、エラーが出て使えないことがあるので注意が必要です。エラーの発生を防ぐため、「浴室とエコキュートの距離は最大15m以内」など、設置距離をガイドラインに定めているメーカーもあります。
特に、北海道のような寒冷地では、配管内の温度が下がりやすく、凍結のリスクも高まるため、快適にお湯を使うためにも、浴室との距離は15m以内を目安に設置場所を選びましょう。
隣家に近い場所や寝室に近い場所には設置しない
エコキュートは深夜電力を使用するため、稼働時間は23時から翌朝7時頃までとなります。これはちょうど就寝時間帯と重なるため、エアコンの室外機程度の稼働音が睡眠の妨げになる可能性があります。
そのため、エコキュートの設置場所を選ぶ際は、寝室から離れた場所を選ぶようにしましょう。また、自宅だけでなく、隣家への影響も考慮し、近隣に迷惑をかけない場所を選ぶことがポイントです。
窓から離れた場所に設置する
ヒートポンプの設置場所が、隣家やご自宅の床下換気口 のような開口部に近い場合は、床下換気口から離れた場所に設置することをおすすめします。なぜなら、壁や塀による音の反射により、運転音が増大することがあるためです。
また、窓から離れた場所に設置することで、床下から室内へ運転音が侵入するリスクも軽減できます。
さらに、ヒートポンプの前に物を置かないように気をつけることも忘れてはならないポイントです。吹出口に障害物を置いてしまうと、騒音の原因につながるだけでなく、運転効率の低下やCO2排出量の増加といった問題も招いてしまうため、必ずヒートポンプの前は綺麗にしておくようにしてください。
ご自宅のエコキュートのリフォームはマルタケにおまかせ!
今回は、エコキュートの騒音の原因や効果的な対策についてお伝えしました。
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