2021年10月12日 / 最終更新日: 2022年6月22日
新築購入時やバスルームのリフォーム時には、多くの浴室に暖房乾燥機能がついていることに気づきます。
そして、この浴室暖房乾燥機には24時間換気がつきものです。「この24時間換気機能は常にオンにしてくださいね!」と、作業員から説明を受けた方も多いのではないでしょうか。
なぜ24時間換気機能というものが存在するのでしょうか?オフにしておくとどのようなことが起こるのでしょうか?つけっぱなしにしておくとなれば、電気代も気になりますよね。
そこで今回は、浴室暖房乾燥機の24時間換気機能について徹底的に解説します!
浴室暖房乾燥機に24時間換気機能がついている理由
浴室暖房乾燥機の24時間換気機能を使えば、常に室内の空気の入れ替わり、新鮮な空気を保つことができます。
この24時間換気機能は2003年の建築基準法の改正にともない、シックハウス症候群対策として設置が義務化されました。
かつての日本には気密性の低い住宅が多く、わざわざ換気をしなくてもすきま風が出入りして自然に換気が行われていたものです。
しかし、それも住宅性の気密性が増したことで高気密高断熱が実現されるようになりました。住宅の保温性という意味では住宅の機能は向上しましたが、新鮮な空気の出入りは期待できなくなってしまったのです。
2時間で居室の空気がすべて入れ替わらないとなれば、
- 室内に結露が発生
- イやな臭いの発生
- ハウスダストなどの汚染物質の発生
- 酸素不足
24時間換気機能は浴室だけではなくトイレにもついていますが、絶えず換気を行うことでトイレ特有のにおいが充満することもありません。24時間換気システムは換気計画に基づいて運転していますので、日常的にオンの状態にしておきましょう。
24時間換気システムの種類は3つ
24時間換気機能は以下の3つの種類がありますが、一般住宅に採用されているのは第1種または第3種のいずれかです。
機能性重視の方は第1種、コスト重視の方は第3種を選ぶ傾向にあります。
第1種換気
給気と排気の両方に換気設備(ファン)を使って、強制的に換気する点が第1種の特徴です。最も換気を制御しやすく、寒冷地にお住まいの方におすすめですが、電気代などのランニングコストは他の方式に比べて高くなります。
第2種換気
給気には換気設備を使い、排気は自然に行う点が第2種の特徴です。
屋外から空気を取り入れるときには室内の気圧が高くなり、室内に塵やほこりが入りにくくなります。
一方で室内に結露がつきやすくなる欠点があり、現在は病院のクリーンルームなどによく採用されています。
第3種換気
給気は自然に任せ、排気は換気設備で行うタイプが第3種です。室内に結露が発生しにくく、電気代などのランニングコストも低いため、多くの住宅に採用されています。
ただし、各居室に給気口が必要であること、また外気の温度の影響を受けやすい点には要注意です。
24時間換気機能の気になる電気代
24時間換気の大切さがわかっても、やはり電気代は気になりますよね。
一般的な換気扇の消費電力は15~20Wであり、毎日24時間稼働させたとすると1か月あたり10.8~14.4khw使用することになります。
1khw=27円として計算すると、1か月の電気代は290~390円程度。
決して高くはありませんよね。住宅を長く清潔に保つためにも、ぜひ24時間換気機能はつけたままの状態にしておきましょう。
冬場の入浴時は一時的にオフにしてもOK
基本的に浴室暖房乾燥機の24時間換気機能はフル稼働しておきたいものですが、例外はあります。
それは冬場の入浴時。換気機能をつけていると、給気された風で体が冷えてしまいます。家庭に高齢者や持病のある方がいる場合、ヒートショックを起こしてしまう可能性も。
そのため、冬場の入浴時は一時的に換気機能をオフにして、浴室暖房機能をオンにしましょう。24時間換気機能を1時間以上オフにしていると、自動的に再開してくれる便利な浴室暖房乾燥機もあります。
浴室内を乾かすときには乾燥機能を活用しよう
入浴後、水浸しになっている浴室を放置しておくとカビの発生につながります。
そのようなことがないように、入浴後しばらくは24時間換気機能を一時的にオフにして乾燥させておけば湿気がこもることもありません。
その時々によって乾燥機能と換気機能の使い分けをおすすめします。
浴室暖房乾燥機を長くエコに使う方法
24時間換気機能は現代の住宅には欠かせない、重要な機能であることがわかりましたね。
浴室暖房乾燥機を故障させることなく長く使うためには、いくつかのコツがあります。
浴室内を密閉した状態で使う
あまり知られていませんが、浴室暖房乾燥機を使用するときには浴室の扉や窓をすべて閉め切って使いましょう。浴槽のふたを閉めておけば、さらに気密性は高まります。こうすることによって濡れた浴室も乾燥しやすくなり、カビの発生を未然に防ぐことができるのです。
換気扇のフィルターはこまめに掃除をする
換気を行う際、空気の通り道をきれいにしてあげることで、清潔な空気が保たれます。水垢やカビがついていると空気も濁りますので、定期的に洗って浴室を清潔な状態に保ちましょう。
また、換気扇のフィルターも月に一度は掃除機でホコリを吸い取ってあげてください。
換気扇全体も時々は掃除をする
ホコリやごみがたまった換気扇は、鈍く稼働するようになります。換気扇の動きが悪いとそれだけたくさんの電力を消費することになり、おのずと電気代もかさみます。
衛生面やコストを考えて、時々は換気扇本体の掃除を行いましょう。
換気扇の掃除方法
換気扇の掃除を行う際には、まず電源を切りましょう。その後は化粧パネルを外し、ゆっくりとネジを緩めてカバーを外してください。このカバーと化粧パネルは台所用中性洗剤などを染み込ませた布で拭き、から拭きしましょう。
羽根がついたシロッコファンが見えたらドライバーを使ってネジを取り外し、ホコリを吸い取ってから台所用中性洗剤を染み込ませた布でファンを拭きます。ファンの中心にあるナットは工具を使って取り外し、中性洗剤を吹きかけてシロッコファンの汚れを落としていきます。
細かい箇所にたまった汚れは固めのブラシなどで掃き出し、本体全体には掃除機をかけたり、タオルで拭ったりしましょう。すべての汚れを取り除いたら、ここまでとは逆の手順に組付けていきます。シロッコファンを手で回し、スムーズに回るようであれば完了です。
浴室暖房乾燥機のリフォームをお考えの方はマルタケにご相談ください!
24時間換気機能が搭載されている浴室暖房乾燥機は、室内を清潔な状態に保ってくれるすぐれものです。暖房機能や乾燥機能がついていることで、冬場の入浴で寒い思いをすることがありませんし、雨天時にも洗濯物を乾かすことができます。
パナソニックやマックス、三菱電機、TOTOなど、さまざまなメーカーが浴室暖房乾燥機を展開しておりますので、浴室のリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
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愛知県内はもちろん三重県や岐阜県、また静岡県にも出張しておりますので、遠方にお住まいの方もぜひお声掛けください。各種メーカーのなかから、最適な浴室暖房乾燥機をご提案させていただきます。