2021年4月26日 / 最終更新日: 2022年7月4日
※この記事は、2022年7月に更新されました。
お使いのウォシュレット(温水洗浄便座)から突然の水漏れにお困りではないですか?
本日はお客様からよくお問合せを頂く「ウォシュレット(温水洗浄便座)からの水漏れ」について原因と対処法をご紹介させて頂きます。
ウォシュレットから水漏れしてしまう原因は?
毎日使っていると忘れてしまいがちですが、ウォシュレットは家電製品です。
便器と同じように拭き掃除をしていても、ノズルやボタンの掃除をうっかり忘れてしまい、気付いたら汚れが溜まっていることがよくあります。
ウォシュレットは交換寿命が7~10年で製造されており、劣化によるトラブルが起きやすくなります。
水漏れがよく起こる箇所がありますので、確認してみましょう。
水漏れ箇所の確認をする
止水栓や元栓(蛇口)
給水の元栓のことで、水漏れが起きやすい箇所の一つです。
給水ホース
ウォシュレットと止水栓は給水ホースで繋がっています。
繋ぎ目のボルトやナットの緩み、中のパッキンが劣化している可能性があります。
ノズル
バルブユニットが作動して、水を出したり止めたりしています。
水漏れの原因がバルブユニットの場合は、業者に相談しましょう。
ノズル内のパッキンが水垢で詰まっている場合は、掃除を行い、必要があればノズルの交換を行いましょう。
給水フィルター
止水栓の近くや給水ホースと本体のつなぎ目、本体内部などに取り付けられています。
本来、ごみを取り除くための物ですが、目詰まりし、水漏れを起こすことがあります。
水抜栓
凍結を防ぐ部品で、操作パネルまたは、トイレタンク下に設置されています。
ここからの水漏れは水抜栓からの水漏れを疑いましょう。
リモコン(袖リモコンの場合)
操作パネル付近から水漏れすることがあります。
水漏れしている場合は、応急処置が難しいため、業者に相談しましょう。
ウォシュレットからの水漏れがある際は、これらの箇所を確かめて、部品の劣化や機器の故障を疑ってみましょう。
水漏れした時の対処法は?
水漏れを確認した際には、応急処置を行いましょう。
簡単な処置で収まる事があります。
作業していただく際に2つの手順を行うようにしてください。
漏電の危険があるので、まず始めに必ず行いましょう。
① 止水栓を閉める
ウォシュレットに繋がる止水栓を最初に閉めましょう。
水の給水を断つことができ、水漏れを止めることができます。
② コンセントを抜く
ウォシュレットの水漏れが本体から起きている場合は、ウォシュレットの使用を止め、コンセントを抜きましょう。
コンセントを繋げたまま修理を行うと、漏電を起こす可能性があり大変危険です。
止水栓接続部からの水漏れ
止水栓を閉め、コンセントを抜いた状態で作業を進めましょう。
① 接続部の緩みの確認
ウォシュレットと給水ホースの繋ぎ目が緩むと、水漏れが起こります。
スパナやモンキーレンチなどの工具で、緩んだボルトやナットを締め直してください。
② パッキンの交換
接続部を締め直しても水漏れが収まらない場合は、パッキンの交換をしましょう。
長い間使用したウォシュレットは、中のパッキンが劣化している事があります。
お取り替えのパッキンは、お使いのパッキンと同じサイズの物を選びましょう。
サイズが異なると、水漏れが続いてしまいます。
③ 止水栓を開く
マイナスドライバーを使い、止水栓を左に回してください。
試運転を行い、水が漏れていないことを確認しましょう。
試運転の方法は、お使いのウォシュレットの取扱説明書を確認しながら行います。
ノズルからの水漏れ
ウォシュレットのノズルは、部品があれば新しいものと交換することができます。
ノズルの掃除をしても水漏れが続く場合は、交換してみましょう。
INAXのウォシュレットであれば、ご自身で交換が可能です。
TOTOは自分で交換することができません。
※ノズルの交換が不可能な製品は、便座ごと交換の必要があります。
① 止水栓を閉める
マイナスドライバーを使い、止水栓を右に回してください。
② ノズルを引き出す
ノズルボタンを押して引き出すか、ボタンがないウォシュレットはノズル本体をつまんで引き出してください。
③ 本体からノズルを取り外す
ゴム手袋を着用し、ノズル部分を左に回し、外してください。
(取扱説明書をご確認ください)
④ 新しいノズルを付ける
ノズルを外した方向と逆向きに回し、本体に接続します。
正しい位置に設置されているか確認しましょう。
⑤ ノズルボタンを押す
試運転を行って頂き、水漏れが収まれば完了です。
⑥ 止水栓を開く
マイナスドライバーを使い、止水栓を左に回してください。
試運転を行い、水が漏れていないことを確認しましょう。
給水フィルターからの水漏れ
給水フィルターは操作パネルの下や横、ウォシュレット内部に取り付けられています。
内部に設置されている場合は水抜き栓と一体になっているため、交換はまとめて行います。
下記の手順で行いましょう。
① 止水栓を閉める
マイナスドライバーを使い、止水栓を右に回してください。
② バケツの用意
給水フィルターの下にバケツを準備してください。
③ 給水フィルターを取り外す
マイナスドライバーを使い、給水フィルタ―の蓋を左へ回し、外してください。
中の給水フィルターを取り外しましょう。
④ フィルターの交換
新しいフィルターを取り付けたら、逆の手順で、給水フィルターの蓋を閉めましょう。
⑤ 止水栓を開く
マイナスドライバーを使い、止水栓を左に回してください。
試運転を行い、水が漏れていないことを確認しましょう。
水抜栓からの水漏れ
正面から見て左側に設置されています。また、製品によっては給水フィルターと水抜栓がセットになっています。
① 止水栓を閉める
マイナスドライバーを使い、止水栓を右に回してください。
② 水抜栓を取り外す
マイナスドライバーを使い、左に回してください。
プラスチック素材のため、力の入れすぎに注意しましょう。
③ 新しい水抜栓を付ける
交換の際には、新しい水抜栓を手で仮止めし、マイナスドライバーを使い、固定してください。
④ 止水栓を開く
マイナスドライバーを使い、止水栓を左に回してください。
試運転を行い、水が漏れていないことを確認してください。
自分で応急処置はできる?
水漏れ箇所の特定ができたら、修理が可能か確認しましょう。
給水場所や接続部分からの水漏れの場合は、自分で直せる可能性があります。
但し、一般で販売されていない部品は、入手ができないこともあります。
無理な修理はせず、できる範囲で応急処置を行いましょう。
修理は専門の業者に依頼しよう
応急処置で水漏れが収まらない場合は、業者に相談しましょう。
ウォシュレットは細かい部品が多く、複雑なため、自分で修理することが難しく、専門業者でないと直せないケースが多いです。
無理に修理を行うと思わぬ事故に繋がることや、状況が悪化することもあるので、なるべく早く相談しましょう。
修理費用はどのくらい?
ご自身で修理をされる場合は、部品があれば交換できます。
部品代を見てみましょう。
ノズル |
給水フィルタ― |
500円~1,000円 | 500円 |
水抜栓 |
パッキン |
200円 | 100~200円 |
給水ホース | 止水栓 |
1,000~3,500円 | 1,000~4,000円 |
専門業者に依頼する場合の費用を見てみましょう。
作業料+訪問費用 |
部品代 |
5,000円~15,000円 | 100円~20,000円 |
業者に依頼した場合は、技術料と出張費、部材代がかかります。
ご自身で修理を行っても、漏れが改善されない場合は、無理な修理を行ってしまう前に専門業者へ相談がオススメです。
ウォシュレットを交換した方がいい場合は?
ウォシュレットの交換寿命は7~10年で製造されています。
長い間お使いの場合は、交換を検討してみましょう。
10年以上使用している機器の場合、メーカ―部品生産が終了しているため、機能しなくなった際に修理できないケースが多いです。
まとめ
今回は、ウォシュレットの水漏れの原因と対処法についてご紹介させていただきました。
水漏れの確認箇所と自分でできる対処法を知っていれば、いざというときに簡単に修理ができますね。
ウォシュレットからの水漏れがある場合は、発生箇所を確認し、応急処置を行ってください。
応急処置を行っても、水漏れが続く場合は、業者に相談しましょう。
お使いのウォシュレットが寿命に近づいている場合は、新しい機種の交換をおすすめします。
ウォシュレットでお困りのことがありましたら、一度、マルタケにご相談ください。