2023/02/21
築年数が経過した住宅で気になるのが、窓サッシの不具合です。経年劣化や使い方によって、窓サッシにゆがみや腐食、ヒビ割れなどが発生していませんか?窓サッシの劣化が進むと、隙間風や窓が開閉できないといったトラブルの原因になります。当記事では、窓サッシの種類やリフォーム時に役立つ情報についてお伝えしています。窓サッシのリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
窓サッシの役割
窓サッシとは、簡単に言うと窓を建物に取り付けるための「枠」と「ガラスフレーム」のことです。窓サッシの主な役割は、「通風」や「採光」、「透視」です。建物のなかに適度な外光を取り入れ、必要なときには風を通し、外の景色や様子を見るために、窓サッシは取り付けられているのです。
窓サッシの耐用年数
窓サッシの耐用年数はおよそ30年です。しかし、「サッシが歪んでいる」「サッシ部分が腐食している」「窓ガラスにヒビが入っている」などの症状が発生している場合は、窓が開閉しにくくなったり、断熱性や遮音性が低下する可能性があるため、耐用年数より前に交換が必要になります。少しでもお使いの窓サッシに不具合を感じたら、まずは専門業者に修理を依頼してみましょう。
窓サッシに使われる素材
窓サッシに使われる素材は、主に「アルミサッシ」「樹脂サッシ」「複合サッシ」「木製サッシ」の4つです。以下では、それぞれの素材の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
アルミサッシ
「アルミサッシ」は、金属製のサッシで、軽いながらに強度があります。また、耐候性や耐久性にも優れています。しかし、ほかのサッシに比べると、熱伝導率が高く断熱性に劣ります。加えて、長時間ホコリが付着したまま放置していると、そこから腐食が進むことがあるので、定期的なメンテナンスを心掛けて、寿命を延ばす工夫が必要です。
樹脂サッシ
「樹脂サッシ」は、石油を原料とした塩化ビニル樹脂製のサッシです。非常に断熱性に優れているため、夏は室外から入り込む熱を遮って室内の温度上昇を押さえ、冬は室内の暖まった空気を室外に逃がしません。実際に、北海道や東北地方などの寒冷地では、樹脂サッシが多く使われています。
複合サッシ
「複合サッシ」は、室外と室内にそれぞれ異なる素材を採用し、その二つの素材を組み合わせて作られたサッシです。 例えば、室内にアルミサッシ、室外には木製サッシを組み合わせたものがあります。組み合わせ方は自由ですが、それぞれの特徴を理解したうえで室内に向いているか、室外に向いているかを検討しましょう。
木製サッシ
「木製サッシ」は、ナチュラルな温かい雰囲気が魅力で、木そのものの素材感などを楽しみたいという方にはおすすめのサッシです。木製サッシは、そもそも熱が伝わりにくい素材のため、結露がほとんどない点がメリットです。また、経年による腐食などのデメリットも、最近は大きく改善されつつあります。しかし、他のサッシに比べると価格はやや高めになります。
種類 | メリット | デメリット |
アルミサッシ | ・加工しやすい
・軽い ・サビにくい |
・断熱性に劣る
・結露しやすい |
樹脂サッシ | ・断熱性能が高い
・結露しにくい |
・アルミサッシや複合サッシに比べて、価格が高い |
複合サッシ | ・内側と外側で素材を変更できる
・価格が安い ・メンテナンスの手間がかからない |
・樹脂サッシよりも断熱性が劣る
・費用が高い |
木製サッシ | ・天然素材ならではの温もりや風合いが感じられる
・デザイン性が高い ・地球環境に優しい |
・劣化スピードが早い
・価格が高い |
窓サッシの交換にかかる費用
窓サッシの交換費用は、数万円~50万円です。金額に幅があるのは、どのような工事をするかによって、工事方法が大きく異なるためです。また、既存のサッシの状態や、変更したい箇所・範囲によっても、リフォームのパターンや費用も変わってきます。下記の表を目安としながら、リフォーム会社に正確な見積もりを依頼してください。
サッシのみの交換 | 30,000円〜50,000円 |
サッシのみの交換(壁工事有りの場合) | 300,000円〜500,000円 |
窓(180cm✕170cm)+サッシの交換(カバー工法) | 100,000円〜200,000円 |
窓(180cm✕170cm)+サッシの交換(はつり工法) | 300,000円〜500,000円 |
窓サッシの交換をする際に押さえておきたい注意点
窓サッシの交換をする際には、いくつかの注意点に留意しておくことが重要です。後悔しないためにも、ここでそれらの注意点について理解を深めておきましょう。
価格だけでなく、性能も重視する
窓サッシを選ぶ際は、素材や性能を考慮して選ぶのがおすすめです。例えば、同じ樹脂ガラスでも、ガラスが2枚の複層ガラスや、最も断熱性能の高いガラスが3枚のトリプルガラスが存在します。断熱性能が高くなるほど、価格も高くなりますが、家の断熱性をキープできることは、心地よい住まいにするために欠かせない要素です。また、断熱性に優れたものを選ぶことで、エアコンなどの光熱費を節約できる可能性が高まるため、結果的にランニングコストを安く抑えることができます。
なるべく実物を手に取って操作してみる
窓サッシを選ぶ際は、なるべく実物を手に取って使い勝手を確認することも重要です。取り付け後に、「使い勝手が悪く扱いづらい…」となってしまっては本末転倒です。色や素材感はもちろん、開閉方法や施錠方法など、実際に操作して、使いやすいかどうかをチェックするようにしましょう。
マンションの窓サッシリフォームをする際には事前に確認が必要
マンションで窓サッシをリフォームする場合は、管理会社へ事前に確認が必要です。マンションは、所有者が自由にリフォームを施せる「専有部分」とそれ以外の「共有部分」に分けられています。マンションによっては、窓サッシは共有部分と規定されていることもあるため、勝手に交換してしまうと規定違反に該当する可能性もあるのです。大きなトラブルに発展しないためにも、必ず管理会社やオーナーに相談するようにしてください。
定期的なメンテナンスを心掛ける
窓サッシを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。窓枠に溜まっている汚れやゴミはこまめに取り除き、窓サッシの開閉がスムーズになるように手入れするのがポイントです。
窓サッシの掃除方法は、硬く絞った雑巾で全体を水拭きした後、細かい隅のホコリをブラシなどを使って取り除きます。この際、水拭きで落ちない汚れには、薄めた中性洗剤を使用すると、楽に汚れを落とせます。最後に、硬く絞った雑巾で全体を噴き上げて、乾拭きしたら完了です。
窓サッシの取り付け、リフォームはマルタケにおまかせ!
窓サッシの取り付け、リフォームを検討されている方は、マルタケにおまかせください!愛知県大府市に本店を構える株式会社マルタケは、創業75年の歴史をもつ住宅リフォーム・リノベーション会社です。長年の経験と実績から、お客様一人ひとりのライフプランに合わせた最適な商品の提案・取り付けを行なっています。
工事費用には、出張費・配管工事費・廃材廃棄費などの諸経費すべてが含まれているため、後から追加でのオプション費用などが発生することがありません。
愛知・岐阜・三重、そして静岡県の4県への出張工事が可能です。お見積りは無料で行っておりますので、気になる方はぜひお気軽に問い合わせください。